福祉用具レンタル業 管理者・店長・リーダーはお金を使うことを怖れるな!

お金を使うことは決して「悪」ではない!
むしろ成長や利益につながる「投資」は健全なお金の使い道である!

私はそう思います。

一般的に会社のお金はなるべく使わない方がいいような捉え方があるように思います。
そんなこと思ってないし言ってない!とはいえ、無意識的に、潜在的に、そうした思考が少なからずあるものです。

今回は、特に管理者・店長・リーダーさんに向けて「(伸ばすために)もっとお金を使おう!」という投げかけをしたいと思います。

ポイント1:省エネで無策かお金を使うけど手を打つか、社長はどちらがうれしい?

私たちは福祉用具レンタル業界向けに経営セミナーを開催しています。
そのセミナーには、社長がいらっしゃる場合もあれば、社員の方がご参加されるケースもあります。

社員の方にお話しを聞くと

「社長からこういうセミナーがあるから行ってこいと言われまして・・・」

というケースがほとんどです。

社長さんからすると、

「できれば、自分でいろいろ見つけてきて『こういうセミナーに行きたいです!』って言ってほしいけどな・・・」

と思われているんじゃないかと思います。

自ら見つけてきて「行きたいです!」と希望して受講するセミナーは、それはそれは受講効果が高いでしょう。

1:1.6:1.6^2の法則というものがあります。(最後のは1.6の2乗です。)

人から言われてあまり納得いかないまま実行する成果を「1」
人から言われて納得して実行する成果を「1.6」
自ら進んで発案して実行する成果を「1.6^2」

どんな取組み姿勢で臨むかによって、1~1.6^2(つまり2.56)も成果に開きが出るというものです。

コンサルティングのなかで、管理者・店長・リーダーさんと話すことがあります。
それぞれに課題を抱えていらっしゃるので、その課題に沿った提案をしています。

例えばその提案というのが、
「こんどこういうセミナーがあるので、お聴きに来られたらいかがですか?」
と言う場合もあります。

「あー、わかりました。社長と相談します。」
そうおっしゃって、様子を見ていると、結局セミナーは受講されずにそのままということもあります。

あくまで私の勝手な想像ですが、「社長と相談」されていないのではないかなと思っています。
社員さんから「受講したい」と言われて、「それはダメだよ。やめときな。」という社長はいらっしゃらないと思うからです。

セミナーを受講するには、もちろん参加料がかかります。
また地方の会社さんの場合、セミナー開催される東京までの交通費もかかります。
なんやかんやで、1回の参加にあたって10万円程度の出費になることもあるかもしれません。

「いやー、そんなお金使うのはどだい無しでしょ・・・」

そんな風に思って、そもそも社長に相談すらしていないのではないかと勝手に想像するのです。

さてここで、

お金を使わない分、自社の課題に対して無策、何もしない

なのか、

お金を使う分、課題に対しての対策を見つけてきて実行する

どちらがいいでしょうか?

社長としてはどちらがうれしいでしょうか?

別に社長を喜ばせるために仕事をしているわけじゃないので、うれしいかどうかはどっちでもいいかもしれませんが、
ビジネスマンの行動としてはお金を使ったとしてもコトを動かしていくのが適切なのではないかと思います。

しっかりと利益が出ている会社さんであれば、たとえ1回のセミナー受講になんやかんやで10万円かかったとしても決して痛い出費ではないはずです。

わかりやすくセミナー受講を例えとしてお話しましたが、同様のことはお仕事のなかでたくさんあると思います。

伸ばすためにお金を使っても前に進めるか

できるだけお金を使わず、自分の手の届く範囲のことをやっているか

みなさんはどちらのタイプですか?

ポイント2:手がかかるほどかわいい!お金を使う人が出世するのはなぜ?

福祉用具レンタルの会社に限らず、世の中のビジネスマンに共通する傾向があります。

お金をどんどん使う人の方が出世する

です。

私は前職では、機械メーカーの営業マンをやっていました。
工場で使う機械を売っていましたので、工場に出入りしていたわけです。

そこで出会う工場長さんや製造部長さんなんかとやり取りを繰り広げていたのですが、
機械を買ったり、新工場を建てたりする方ほど、あれよあれよと出世していかれました。

クロージングの場面などで、専務さんとか社長さんという経営層とお会いすることもあったのですが、

「〇〇くん(部長さん)にはめちゃくちゃ金を使わされて困ったもんだよ~」

ととてもニコニコしながら話されていたことを覚えています。

いろいろ買ったり、設備を導入したり、稟議の機会があるほど経営層との接点は多くなります。
稟議を上げるにあたっては、事前に説明して合意を得ておくという「根回し」も必要で、その分接点が増えていきます。

工場や製造部といった自部門の改善をするために、お金を使わせてくれというお願いをされているわけで、経営層からすると「手がかかる」メンバーということになるでしょう。

少し話は変わりまして、お子さんがいらっしゃる方ならわかると思うのですが、手がかかる子ほどかわいい!のではないでしょうか。
やんちゃだったり、おてんばだったり、ケガをしたり、熱を出したり、いたずらをしたり、やらかしてしまったり、、、
手がかかることを挙げていくとキリがありません。

手がかかるたびに、そのときは「やれやれ」と思っても、やっぱり手がかかるほどにかわいい!

お子さんだけでなくとも、ワンちゃんや猫ちゃんも同じく、手がかかるほどかわいいものだと思います。
元来、お子さんやワンちゃん、猫ちゃんというものは手がかかるものであり、人間というのは本能的に手がかかるものを求める生きものなのかもしれませんね。

翻って、会社でも同じことだと私は思います。

経営層からすると、手がかかるほど、実はかわいい!

お金をたくさん使うということは「やれやれ」と思うほどに、お金がかかり、手がかかります。

そういう人の方がやっぱりかわいい!

お金がかかって、手がかかって、接点が多くなって、かわいいと思う人ほど、どんどん出世していくものだと私は思います。

みなさんそう思いませんか?

ポイント3:経営者に近い目線で考えて積極的に投資しよう!

みなさん臆することなくどんどんお金を使いましょう!という話をしているわけですが、
お金を使うのは、無駄なものを買うとか、単に自分が欲しいものに使うとか、そういうわけではありません。

会社の方向性に沿っていることで、かつ自社の課題を解決しさらに成長していくとか、生産性を上げていくことにどんどんお金を使いましょう!ということです。

福祉用具レンタルの営業ということであれば、
例えば、セミナーを受講したいですとか、
例えば、メンバーに研修を受けさせたいですとか

福祉用具の店舗全体を見渡してみて、
例えば、業務効率化のためにシステムを導入したいですとか、
例えば、もっとメンバーを増やして大きな拠点にしたいですとか

会社全体を考えると、
例えば、人材管理のためにタレントマネジメントを検討したいですとか、
例えば、利益率を上げるために自社レンタルの商品を拡充したいですとか

そんな感じだと思います。

大事なことは社長さんと近い目線で物事を考えられるようになることです。

社長さんと近い目線で考えることを繰り返すうちに、みなさんのビジネススキルはどんどんと上がっていくでしょう。
近い目線になればなるほど、社長さんからするとこんな風になっていくのではないでしょうか。
「〇〇さんが言うなら間違いないな。OK!やってください。」

ぜひ経営者に近い目線で物事を考え、積極的にお金を使っていただきたいと思います。

投資なくして成長なし!

ですよ!

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■ 執筆者紹介
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株式会社 船井総合研究所
リフォーム支援部
シニア経営コンサルタント
入江 貴司

【プロフィール】
シニア向けビジネスの立ち上げを専門に手がけるなかで、福祉用具レンタルと
シニアリフォームを掛け合わせた「セット提案モデル」を開発し業界に対する
専門コンサルティングを進める。
商圏内一番事業所に向けた戦略づくり、マーケティング・営業支援、組織体制
づくりなど業界企業のビジネスモデル化を強力に推進する。

⇒ 入江 貴司 への経営相談は、コチラまで
E-Mail:takashi_irie@funaisoken.co.jp

この記事を書いたコンサルタント
入江 貴司
入江 貴司
入江 貴司

1976年大阪府生まれ。
大阪大学経済学部卒業後、大手工作機械メーカーに入社。
シニア向けビジネスの立ち上げを専門に手がけるなかで、福祉用具レンタルとシニアリフォームを掛け合わせた「セット提案モデル」を開発し業界に対する専門コンサルティングを進める。商圏内一番事業所に向けた戦略づくり、マーケティング・営業支援、組織体制づくりなど業界企業のビジネスモデル化を強力に推進する。

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