福祉用具レンタル業 自社を客観的に見る視点って持っていますか?

ウチの会社って外部からどう見られているんだろう?

そんなこと考えたことありますか?
経営者のみなさんなら多くの方が気になるところではないでしょうか。

言うまでもなく、自社だけでビジネスをやっているわけではなく、多くの外部の関係者とのお付き合いのなかで事業が成り立っていると思います。
今回はそうした外部からの目線という観点から経営というものを考えてみたいと思います。

ポイント1:自社の経営を取り巻く外部の目線とは?

自社だけで、単独でビジネスが完結できるわけでないと冒頭に書きました。
当たり前すぎてあらためて書くのもはばかられる部分もありますが、福祉用具レンタル会社の企業活動は次のような関わりでビジネスが成り立っています。

◆お客様:利用者・ご家族、病院、施設 など

◆パートナー:居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、病院の地域連携室 など

◆仕入先:レンタル卸、販売卸、建材卸、工事協力会社 など

◆資金の調達先:株主、金融機関、リース会社 など

◆事業運営インフラ:請求システムベンダー、販売管理ベンダー、フランチャイズ本部 など

◆経営支援:税理士・会計事務所、社労士事務所、船井総研(←マスト!笑)

ざっと思い浮かぶだけでも、上記のような関わりのなかで事業を運営されているのではないでしょうか。

そうした外部からの目線を気にするというのはとても重要なことだと思います。
例えば、レンタル卸さんが評価してくれなければ、仕入条件や支払い条件が有利なものになりません。
金融機関が評価してくれなければ、条件の悪い融資でしか資金調達できなかったり、ひどい場合には「今すぐ返済を!」と言われてしまったりするでしょう。

そのように会社が外部からどのように見られていて、どのように評価されているかを定期的にチェックするのはとても重要なことだと思います。

経営者のみなさんなら、自社の営業メンバーに

身だしなみをチェックして営業に行くんだよ!

と指導していることでしょう。

身だしなみに無頓着で、見るからに不潔感の漂う営業は、ケアマネからも利用者・ご家族からも敬遠されてお仕事をいただけるわけがないと知っているからですよね。

会社もそれと同じだと思います。

身だしなみを整えるのに鏡を見るのと同様に、自社の外部からの評価を確認するのに客観的視点をもつのはとても大切なことなのではないでしょうか。

ポイント2:自社を客観的に見るにはどんな視点がある?

ではどのような視点をもって外部からの見方を、自身でも客観的に見ることができるのでしょうか?

最も直接的でわかりやすいのは、

お客様に聞いてみること

だと思います。

アンケートとかインタビューなんかでお客様や外部の関係者に聞いてみること。
そうすると、おおよそどんな見られ方をしているかがわかってくるでしょう。

えー、でも正直に答えてくれないんじゃない!?

そう思われるのも無理はありません。
そんなときには、私たち船井総研のような第三者がアンケートやインタビューを実施させていただくこともあります。

委託を受けた第三者という立場なので、ちょっと言いづらいことも正直に答えていただけます。
そうした外部からの目線での客観的評価をレポートとしてまとめて報告させていただきます。

それはぜひ一度お願いしたい!

という方はぜひお声がけください。

あとは、調査機関などの評価を参考にする方法もあります。
例えば、帝国データバンクや東京商工リサーチの評価を参考にすること。
帝国データバンク(略してTDB)、東京商工リサーチ(略してTSR)の評価でもっとも簡単なものは評点と言われるものです。

この評点はいわば偏差値のようなもので、50点前後であればごくふつうの評価です。
55点でちょっといい感じ、60点を超えると私大上位層や国公立クラス、65点を超えてくると早慶や旧帝大、70点近くになると東大・京大クラスみたいな感じと思っていただくとよいでしょう。

ちなみに日本を代表する企業ということで某T自動車さんはなんと80点オーバーという超モンスター級の評点となっています。

そんな風にTDBやTSRの評価を参考にすることができます。
もっと詳しく企業評価をというなら、TDBやTSRの個別企業レポートを取得するとかなり細かい部分までの調査レポートを得ることができます。

また、視点を人材マーケットに移すと、転職口コミサイトというものがあります。

これは在職社員、退職した社員など会社で働いた人材が、その会社の情報を口コミとして書き込むというものです。
「転職会議」「キャリコネ」「Openwork」「会社の評判」などのサイトがあります。

福祉用具レンタル会社の経営において、人材の確保が重要なファクターとなっているなか、人材マーケットでの自社の評価がどうなっているかというのも見逃せないポイントといえるでしょう。

いくつかの視点が自社を客観的に見る方法をご紹介してまいりました。

そのような視点で自社のことを考えたことはありますか?

ポイント3:外部から見てモテる会社になろう!

福祉用具レンタル会社として、外部からモテる会社になるのはとても重要なことだと思います。

利用者・ご家族からモテる・・・永くお付き合いができる
居宅・包括からモテる・・・利用者獲得が進む
レンタル卸・メーカーからモテる・・・有利な条件でビジネスができる
金融機関からモテる・・・資金力に余裕ができる
求職者からモテる・・・人材採用が進む

そう考えると、会社の状態を良くして外部からの評価が上がる、モテる会社になるのは良いことずくめですね。

この秋に船井総研企画の視察&セミナーでご訪問を予定している株式会社シルバーとっぷ様。
私は心の底から、本当に「いい会社」と捉えているのですが、やはり定期的に外部からの視点としてどう評価されているかをチェックしながら経営をされているそうです。

※ご関心のある方はTSRの評点や、Openworkで社名を検索してみてください。

そうした外部からの視点でシルバーとっぷという会社を見ていただいた上で、実際に会社を見学して外山社長のお話をお聴きいただくと、この会社のスゴさがよくよくご理解いただけると思います。

自社の経営を絶えずアップデートしていくには、

常に自社を客観的に見る視点をもち、
本当にスゴイ会社を実際に目の当たりにすること

ぜひやってみてください!

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■ 執筆者紹介
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株式会社 船井総合研究所
リフォーム支援部
シニア経営コンサルタント
入江 貴司

【プロフィール】
シニア向けビジネスの立ち上げを専門に手がけるなかで、福祉用具レンタルと
シニアリフォームを掛け合わせた「セット提案モデル」を開発し業界に対する
専門コンサルティングを進める。
商圏内一番事業所に向けた戦略づくり、マーケティング・営業支援、組織体制
づくりなど業界企業のビジネスモデル化を強力に推進する。

⇒ 入江 貴司 への経営相談は、コチラまで
E-Mail:takashi_irie@funaisoken.co.jp

この記事を書いたコンサルタント
入江 貴司
入江 貴司
入江 貴司

1976年大阪府生まれ。
大阪大学経済学部卒業後、大手工作機械メーカーに入社。
シニア向けビジネスの立ち上げを専門に手がけるなかで、福祉用具レンタルとシニアリフォームを掛け合わせた「セット提案モデル」を開発し業界に対する専門コンサルティングを進める。商圏内一番事業所に向けた戦略づくり、マーケティング・営業支援、組織体制づくりなど業界企業のビジネスモデル化を強力に推進する。

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