福祉用具レンタル業 業界最前線のメガ企業に学ぶ業界動向の行方レポート ~前編~

神奈川県中心に16拠点!利用者数34,000名!

グループ年商50億円企業がついに登場!

今回のコラムでは株式会社メディケアー 代表取締役社長 後藤康太氏にお話しをお伺いしてまいります。

同社は利用者数34,000名超と業界のなかでも破格の規模、私たちがこれまでに取り上げてきた企業様の中でも群を抜いた業界メガ企業であるといえます。ハッキリいってこんな会社にお話しをお伺いし、講演をお願いできる日が来るとは・・・

まずは「数字で見るメディケアー」として概要を大づかみしたいと思います。

神奈川県を中心に16拠点、年商46億円、社員数300名超と間違いなく全国でも指折りの規模といえるでしょう。

それでは、ここから先は、これまでの成長の軌跡や、今後の戦略について後藤社長にQ&A形式でお話を伺ってまいりたいと思います。

Q1.ここまで成長してきた過程や成長の秘訣について教えてください

私が会社に入ったのは2003年のことでした。

それまでは両親が会社を経営していて、利用者数3,000名を少し超えたくらい、年商は7億円、社員数は60名くらいだったと思います。

そこから数年は多少は伸びてはいましたが、そんなに大きく伸びるでもなく、ほどほどな成長といった感じでした。

年商で10億円を超えたころ、たしか2006年頃だったと思いますが、私自身が外部の研修を受けるようになったんです。

そこであらためて経営の勉強をして、会社の舵取りのやり方や、会社の成長についての考え方などを学ぶようになったんです。

それからでしょうか、私自身が会社経営に本気になり、事業成長もグンと勢いがつくようになってきました。

それ以来、幹部人材には同じ研修を受けてもらうようにしていて、月5日×12か月で年間60日も研修にいってもらうのですが、かれこれ通算で20人は受講していると思います。

時間もコストもかかるのですが、そうした研修によって経営幹部としての勉強ができる場となり、経営者と同じ目線で、かつ共通言語で話ができるようになりました。

これまでの成長の秘訣というと、そうした「人づくり」が重要で、長い目線で見てもメディケアーが成長してきた原動力になっていると思います。

私は思うに、福祉用具レンタル業界って、ストックビジネスなのである程度の規模を超えると、売上が安定して利益も残せるようになると思うんですね。

そこそこ成長したときに、経営者は2つの道に分かれると思っています。

一つは成長して遊びに走る社長

もう一つは、成長しても投資をし続けてさらに成長させる社長

私はメディケアーを「神奈川県No.1の会社にしたい」という思いをずっと持ち続けています。

ナンバーワンになりたいと思うからこそ、投資をして、人づくりを続けて、もっともっといい会社にしたいと考えています。

Q2. 福祉用具レンタル業界の現状、今後の業界動向をどのように見ていますか?

まず、業界の現状としてはかなり厳しい局面に入ってきていると捉えています。

業界としてはストックビジネスで手堅く積み上げることができるビジネス特性なのですが、一方で介護保険制度という外部環境にかなり影響を受ける側面がありますよね。

いよいよ法制度の風当たりが強くなってくるなという変化を感じていて、これまでと同じ事業体制のままではずるずると弱体化してしまう危機感を感じています。

当社としても、いろいろな面で事業運営や組織、システムの再点検と改革をしなければ「ヤバイ」と捉えています。

あとは日本全体の問題として、人が減っていっていることも深刻な課題です。

すぐに、直接的に影響を受けるのは人材の確保だと思います。

メディケアーでは2010年から新卒採用に取り組んでいて、また人材を育てる仕組みもある程度つくっているのですが、それも今のままでいいとは思っていません。

あとは人が減ることでマーケットが縮小していくことも看過できないと思います。

神奈川県内でも人口が増えている地域と、人口減少が進んでいる地域がありまして、ここから先の伸びしろをどのマーケットに求めるのかというのはよくよく考えないといけません。

福祉用具レンタル以外の新たな収益源についてもどんどんアンテナを張って新規ビジネスのトライ&エラーを進めていくつもりです。

メディケアーとしてはこの規模まで成長してきましたし、この先もグループ年商100億円というビジョンを持っています。

ただ、これまでの延長線上では絶対に達成できないと捉えていて、戦略的視点をもって2030年までを3つのフェーズに分けて考えています。

まず2020年~2024年までの「基盤整備フェーズ」

2024年~2026年までを「事業推進フェーズ」

2026年以降を「収益化フェーズ」としています。

2030年までのここ数年間で、新たな事業の形をつくり、将来ビジョンを実現する見通しをつけていきたいと考えています。

いかがでしょうか。業界メガ企業だからこそできる最新の取組みを一挙公開!

メディケアーはいかにしてここまで成長してきたのか!? その成長の秘訣とこれからの業界の姿を後藤社長自らが語る!

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■ 執筆者紹介
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株式会社 船井総合研究所
リフォーム支援部
チーフ経営コンサルタント
入江 貴司

【プロフィール】
シニア向けビジネスの立ち上げを専門に手がけるなかで、福祉用具レンタルと
シニアリフォームを掛け合わせた「セット提案モデル」を開発し業界に対する
専門コンサルティングを進める。
商圏内一番事業所に向けた戦略づくり、マーケティング・営業支援、組織体制
づくりなど業界企業のビジネスモデル化を強力に推進する。

⇒ 入江 貴司 への経営相談は、コチラまで
E-Mail:takashi_irie@funaisoken.co.jp

この記事を書いたコンサルタント
入江 貴司
入江 貴司
入江 貴司

1976年大阪府生まれ。
大阪大学経済学部卒業後、大手工作機械メーカーに入社。
シニア向けビジネスの立ち上げを専門に手がけるなかで、福祉用具レンタルとシニアリフォームを掛け合わせた「セット提案モデル」を開発し業界に対する専門コンサルティングを進める。商圏内一番事業所に向けた戦略づくり、マーケティング・営業支援、組織体制づくりなど業界企業のビジネスモデル化を強力に推進する。

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