- 2024.11.07
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福祉用具レンタル業 そろそろ来年のことを考えよう!
気づけばもう11月、あっという間に来年ですね。。。
毎年この時期になると同じようなことを感じているように思います。
あと1ヶ月半もすると年末を迎え、新しい2025年という年がやってきます。
そろそろ目線を来年に向け、未来に向けた準備を進めていきましょう!
ポイント1:業績の好循環サイクルは「前捌き」から
この1年、みなさまの会社はどんな戦線を繰り広げましたでしょうか。
会社によってはとても業績好調でいろんなことがうまくいったというところもあるでしょう。
反対に、すべてが後手後手に回ってしまい、業績も、組織体制も、あまりうまくいかなかったというところもあるかもしれません。
不思議と何かとうまくいく会社は毎年うまくいっていて、いろいろ後手後手に回ってしまう会社は毎年そんな感じになっているものです。
何がその違いを生むのか、私は「前捌き」の考えができているかどうかが重要なポイントであるように思います。
前捌き(まえさばき)とは・・・
仕事の工程の前の方に力を入れて、そこで決着をつけてしまうような考え方。そのためには期限設定をこれまでよりも手前にもってくることや、事前の準備・段取りをしっかりとつけていくことなどが必要となる。
早め早めにしっかりと前段取りをするということで、前工程に負荷がかかるが、一方で後工程ははるかに楽になるという特徴がある。
例えば【利用者宅への初回訪問】という場面を考えましょう。
前捌きができていると次のようになります。
事前にキャッチした利用者情報から想定されるケースを予測し、必要なアイテムを準備する
その場でほぼ完結するため、その後の流れがスムーズに進む
一方で、前捌きができていないとどうでしょうか?
準備をおろそかにしてしまい、出たとこ勝負で対応しようとする
予測していない出来事への対応で何度も訪問しなければならない
なるほど「前捌き」が大事だということはわかりました。
でもそのことと、毎年の業績とどう関係あるのでしょうか?
ここで話は少しだけそれて私たち船井総研のことを例に挙げたいと思います。
船井総研という会社は1月~12月を決算期としています。
年末=年度末であり、年末には予算数値達成に向けて追い込みを迎えるという1年です。
以前は年末の11月~12月といえば、本当に追い込みの時期でして、いろんな仕事を突っ込んで何とか年内に計上し売上を積み増していくというのが風物詩でした。
怒涛の年末を越え、ようやくほっと一息つけるのがお正月休み。
1月になり新しい年が始まると、さて今年の作戦はどうしようかとセミナーの企画やら、いろんな仕掛けが走り出します。
とはいえ、そうしたセミナーの企画が実行されるのは3月とか4月になります。
セミナーにご参加くださったお客様との経営相談を経て、コンサルティング契約に至るのは5月とか6月となり、もう1年の半分は過ぎてしまうということになりかねません。
ちょっと大げさな部分もありますが、おおよそそんな1年を繰り広げ、また年末には嵐のような繁忙を迎えるというサイクルでした。
いかがでしょうか。まさに後手後手の極みといえるでしょう。
いつからか「船井総研の年末は9月」ということが言われだしました。
実際には12月なのですが、頭の中での年末を9月くらいに置き、そこまでに今期の予算数字は決着をつけてしまおうという考えです。
また、10月~12月の期間は年明け以降の仕込みに使い、実際に新しい年がはじまったらスタートダッシュが切れるように企画を進めておこうという流れになりました。
頭の中の年末というデッドラインを3か月前倒しして、その分いろんな仕込みのスタートを同じく3か月さかのぼって考えるというだけのことです。
こうした考えに変わったことで様々なことがスムーズに進むようになりました。
先手先手でことを始めることができ、余裕をもって仕事を進めることができます。
不思議なことに毎年の風物詩であった年末の追い込みが気づけば「そんなこともあったよね~」と思うようになりました。
実際には、時期を早めただけで12か月の戦線であることに何ら違いはないのですが・・・
私たち船井総研のことを例に挙げてお話しましたが、これぞまさに「前捌き」の考えです。
そこからすると、すでに2025年は始まっています。
業績の好循環サイクルへとシフトしていきたいなら「前捌き」の考えを取り入れて、早め早めに来年のことを考えていきましょう!
ポイント2:組織の上位層にいくにつれて目線を前に向けよう
よくご支援先でもお話することなのですが、組織の階層によって目を向ける目線が違ってくるものです。
例えば現場で活躍する【一般社員】の場合。
考える期間は今日・明日から、1週間先くらいの目線で仕事をしていることでしょう。
若手を数人まとめる【リーダー】の場合はどうでしょう。
自分の仕事もさることながら、メンバーの育成とかチームとして成果を上げるための作戦を考えないといけません。
そうすると考える期間の長さは少し長くなり、1ヶ月~3か月先くらいの目線で仕事をしていく必要があります。
より上位の【マネージャー】【部門長】さんくらいになるとどうでしょうか。
部門の予算のこと、人的資源の調達・確保、より俯瞰的な意思決定をしていかなければならないので、考える期間の長さは半年~1年先まで長くなると思います。
社長さんをはじめ【経営層】だとどうでしょうか。
自社のビジョンや中期計画、差別化できる強みやビジネスモデルを考えると短くても1年~3年先くらいを見据えてものごとを考えていきたいものですね。
このように、組織の階層で上位層になるにつれて、目線を前に前に向けていく必要があります。
いまこのコラムをお読みいただいているみなさんが、リーダーさん、マネージャーさん、部門長さん、社長さんであるならば、いまから来年のことを考えてもぜんぜん早くないということになります。
まして前項でお話した「前捌き」の考えに立つと、早め早めに、目線を前に向けて、仕込みやアクションを進めていって早すぎるということはないのです。
ポイント3:来る2025年に向けての準備はココを押さえよう!
さて、ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
「言われなくたって来年のことはもう考えてるよ!」
という方、すばらしいです!
しっかりと2025年以降に向けての作戦を立てていただきたいと思います。
「目の前のことにいっぱいいっぱいで来年のことなんて考えてなかったわ~ 鬼が笑うっていうし・・・」
という方、今回のコラムをお読みいただいて、意識と目線を切り替えていただきたいと思います。
2025年以降の業績が順調に進み、仕事が楽にスムーズに進むかどうかは、いまこの瞬間の目線次第でガラリと変わります。
「来年のことって言ったって、何をどうはじめればいいんだよ・・・?」
まずは業界の動向を読み解く情報収集からスタートしてはいかがでしょうか。
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■ 執筆者紹介
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株式会社 船井総合研究所
リフォーム支援部
シニア経営コンサルタント
入江 貴司
【プロフィール】
シニア向けビジネスの立ち上げを専門に手がけるなかで、福祉用具レンタルと
シニアリフォームを掛け合わせた「セット提案モデル」を開発し業界に対する
専門コンサルティングを進める。
商圏内一番事業所に向けた戦略づくり、マーケティング・営業支援、組織体制
づくりなど業界企業のビジネスモデル化を強力に推進する。
⇒ 入江 貴司 への経営相談は、コチラまで
E-Mail:takashi_irie@funaisoken.co.jp