- 2025.01.27
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福祉用具業界の時流
福祉用具レンタル業 収益性×成長性で会社の成績を再点検しよう!
ウチの会社の業績ってどう見ればいいんだろう・・・?
毎年決算を迎え、決算書ができあがってくるものの、それをどう評価したらいいのか。
一般的な数値指標はわかるものの、客観的にいいのか/よくないのかが知りたい。
そう思われる方も少なくないのではないかと思います。
今回は「持続的成長スコア」という指標の観点から、会社の業績を見る方法について考えてみたいと思います。
ポイント1:収益性×成長性でみる「持続的成長スコア」とは?
船井総研ではここ数年「持続的成長スコア」という指標で企業や組織の業績を評価するようになっています。
持続的成長スコアとは・・・
持続的成長スコア=売上成長率+営業利益率
前年対比の成長率と営業利益率というそれぞれ異なる指標を足し合わせてポイント化することで企業を評価する指標として使っているのです。
極めて単純な出し方ではあるものの、端的に「伸びているか?」「儲かっているか?」を判断できる指標です。
例えば、次のような業績の会社があるとします。
売上成長率:105%
営業利益率:4%
この場合、持続的成長スコアは売上成長率:5%と営業利益率:4%を足して、9ポイントということになります。
売上成長率については、105%から100%を差し引いたものを使います。
もし売上成長率が前年割れしていて、98%だったとすると▲2%となります。
いかがでしょうか。足し算だけでめちゃくちゃカンタンに算出できるのが持続的成長スコアです。
そんなカンタンなもので何がわかるんだよ!?
実はこの考え方は企業への投資などで業績を評価する際にも活用されているそうです。
まったくの余談なのですが、毎年赤字を続けていてもつぶれない会社というのがあります。
会社はどれだけ赤字であろうが、お金が続く限りつぶれることはありません。
例えば、あるベンチャー企業は創業から毎期赤字が続いていても、成長期待があって投資家から出資される限り事業を続けることができます。
スタートから数年間はユーザー獲得に集中して事業規模を伸ばし、やがてはマネタイズの局面を迎えしっかりと収益性を高めていくというようなイメージでしょうか。

こうしたときに、収益性(営業利益率)と成長性(売上成長率)を総合して評価して投資するべきかどうかをシンプルに判断していく指標として持続的成長スコアが活用され得るのです。
みなさまの会社の持続的成長スコアはいかがですか?
ポイント2:会社のステージによってポジションが変わる
先ほど、あるベンチャー企業を例えとしてスタート時は、収益性は低いが成長性が高いとお話しました。
そのように会社の、あるいは店舗によって、そのステージ応じて持続的成長スコアのポジションは変わります。

例えば上の図をご覧いただくと、
①左下のポジションは、
成長性:低(売上成長率:101%)
収益性:低(営業利益率:2%)
→持続的成長スコア3pt
このゾーンは「事業停滞」ともとれるため、再成長に向けた事業投資が必要となります。
もっと平たくいうと、営業を強化するためのビジネスモデル投資や営業メンバーのトレーニング、教育投資が必要といえるでしょう。
②左上のポジションは、
成長性:高(売上成長率:115%)
収益性:低(営業利益率:2%)
→持続的成長スコア17pt
このゾーンは「新規出店」したエリアなど、伸びしろがいっぱいでグングン成長している局面ではあるが、まだ利益が追いついていないというところだと思います。
利用者数が増えてある一定の規模を超えたらしっかり収益性は高まってくるので、思いっきりアクセルを踏んで伸ばしていくのがいいと思います。
③右下のポジションは、
成長性:低(売上成長率:101%)
収益性:高(営業利益率:13%)
→持続的成長スコア:14pt
このゾーンは「成熟事業化」ということになり、例えばエリアのシェアが頭打ちになるくらい高く、伸びしろとしてはあまり残っていない。
一方で、シェアが高い1人勝ちのような状態であり、利益率はかなり高い状態ということになります。
事業全体として伸びしろをつくっていかないといけないので、新エリアへと展開していくか、新たな事業を考えていくかといったことが必要になります。
④右上のポジションは、
成長性:高(売上成長率:115%)
収益性:高(営業利益率:13%)
→持続的成長スコア:28pt
このゾーンは収益性も成長性も高く「業績絶好調」といえるでしょう。
絶好調なので特段なにも言うことはないのですが、足元をすくわれないように気を付けるくらいでしょうか。
ざっとまとめると下の図のようになります。

みなさんの会社はどのポジションでしょうか?
ポイント3:持続的に成長できる「いい会社」をつくろう!
ここまで持続的成長スコアという指標について解説してまいりました。
収益性と成長性という観点から企業を客観的に評価するというお話です。
「持続的成長」というくらいなので、持続的に成長していくための指標ということになります。
数値指標に注目して見ていくとなんだか無味乾燥なものに感じてしまいますが、何のために会社をやっているかというと「いい会社」を創っていくためだと思います。
お客様にとって「いい会社」
働く社員にとって「いい会社」
社長自身にとって「いい会社」
地域社会にとって「いい会社」
あそこで働きたいと思える「いい会社」
「いい会社」ってどんな会社なのかというと、理念やミッション、ビジョンのような【心】の部分で正しい方向を向いているのはもちろんのこと、
やっぱり業績がいいということが「いい会社」の一つの要件であるといえると思います。
いろいろな会社さんをご支援していく中で感じることですが、どんな会社でも会社のなかには問題が山のようにあります。
ご支援がはじまって最初はそうした問題がたくさんあって、社長も社員も「たいへんだ~」という状態です。
ところが、業績が好転しはじめると、そうした問題はたいした問題でなくなることがほとんどです。
そうした(些末な)問題は、いわば「どうでもいい」ことになり、業績が上がることによって不思議なことに問題が雲散霧消していくことになります。
売上は会社にとって血液のようなものとよく言いますが、血の巡りがよくなると身体が健康になっていくかのように思います。
理念やミッション、ビジョンなど【心】が正しくても、業績がよくなければ「いい会社」とはいえません。
業績がめちゃくちゃ良くても、【心】が間違った方向に向いているのも「いい会社」とはいえません。
かの二宮尊徳はこうおっしゃいました。
道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である
【心】を正しくもち、収益性と成長性を高めて、「いい会社」をつくっていきたいですね!
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■ 執筆者紹介
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株式会社 船井総合研究所
リフォーム支援部
シニア経営コンサルタント
入江 貴司
【プロフィール】
シニア向けビジネスの立ち上げを専門に手がけるなかで、福祉用具レンタルと
シニアリフォームを掛け合わせた「セット提案モデル」を開発し業界に対する
専門コンサルティングを進める。
商圏内一番事業所に向けた戦略づくり、マーケティング・営業支援、組織体制
づくりなど業界企業のビジネスモデル化を強力に推進する。
⇒ 入江 貴司 への経営相談は、コチラまで
E-Mail:takashi_irie@funaisoken.co.jp