福祉用具レンタル業 店長・管理者に求められる視点の切り替えとは!?

店長って言ったって、いったい何をやればいいんだよ・・・

店長さんであれ、管理者さんであれ、マネジメントという仕事が求められるポジションになると途端に戸惑いが出てきます。
現場で成績を上げてきたものの、「君、デキるから今度から店長ね。」と言われても何をやったらいいのやら・・・

いくつかの会社さんの店長さん、管理者さんから学んだ「視点の切り替え」ということについてお伝えしてまいりたいと思います。

ポイント1:世の中にはプレイングプレイヤー店長がいっぱい!?

現場で活躍して数字を上げたから店長になったという方は世の中にたくさんいます。
では、そうした方が店長業務をしっかりとできているかというとどうでしょうか。

おそらく冒頭のように「店長って言ったって、いったい何をやればいいんだよ・・・」という思いを抱えながらお仕事をされているのではないでしょうか。
マネジメントというよくわからないことが求められるものの、具体的に何をやったらいいのかわからない。

日々、もっとも求められるのはやっぱり店舗の数字なので、とにかく数字を上げることが第一優先になることでしょう。
店舗のメンバーを見渡してみると、人の退職や入れ替わりなんかで戦力として見込めそうなのはほとんどおらず、期待の若手はというとまだまだおぼつかないので、ちょっと時間がかかりそう・・・
そうなるとやっぱり自分自身が稼いでくるしかなく、以前と変わらずバリバリのプレイヤーとしてがんばるしかないという状態。

プレイングマネージャーならぬ、プレイングプレイヤーとして以前と変わらず現場最前線で営業活動をやりまくるということになっていて、

「あれ?そういえば自分って店長だったよな・・・ まあ営業好きだしいっか。」

なぜそうなってしまうかというと、会社として店長や管理者というマネジメント職に対してその仕事の役割やスキルについて教えられていないこと。
また、店長さん、管理者さん本人としても、視点の切り替えができておらず現場の営業の延長線上で仕事を捉えてしまっているということが挙げられると思います。

店長さん、管理者さんになると一般的には、自身が数字面でもグイグイ引っ張りつつ、拠点のマネジメントもしっかりと行う、プレイングマネージャー的な役割が求められると思います。
そんな風にプレイヤーとしての仕事だけでなく、マネジメントという仕事もすることが求められる。
その際に頭の切り替え、視点の切り替えが必要になるということになります。

視点の切り替えとはどういうことなのか?についてさらに考えていきたいと思います。

ポイント2:店長・管理者の役割を洗い出してみると・・・

店長さん、管理者さんには視点の切り替えが必要だということを書きました。
ここでは、その一例としてある会社さんで進めていることを一部ご紹介していきたいと思います。

かなり成長意欲が高い会社さんで、実際にこれまでは業界でも破格の勢いで成長してきた実績があります。
今後のさらなる成長を考えると、どんどん人材の採用をしていくのではあるが、教育体制が追いついていないということで、新人・若手メンバーの教育コンテンツづくりを進めてきました。

テキストを整備して、定期的に研修も実施、また最近は動画コンテンツを制作して、Off-JTでいつでも視聴できるようコンテンツを取り揃えています。
こうした動画は教育用のアプリにアップして、いつでもどこでもサクサク視れるようにしていっています。
福祉用具&リフォーム経営研究会の会員企業様のなかでもスタッフの育成環境としては、かなり飛びぬけた状態になりそうなので、そのうち事例としてお披露目していただこうと思っています。

さて、次の課題は店長人材の育成です。

3拠点あるのですが、店長体制はこれから組み立てていかなければならず、各店のスタッフを管理・育成する仕事がぜんぶ部長さんと、経営企画の課長さんの2人に集中している状態です。
このお2人はとても仕事ができる方なので、現在はそれでもなんとかやれているのですが、今後のことを考えると店長人材を育てていくのは必須の課題になることでしょう。

そこで、店長人材としてやってほしい業務や、そのために必要なスキルを洗い出していきました。

洗い出しをしてみると、その会社固有のスキルというのは少なく、ほとんどが汎用スキルであることに気づきます。
社内外とのコミュニケーション力、拠点メンバーを引っ張っていくリーダーシップ、数値管理をするために数字を読む力、適切な店舗運営をするためのコンプライアンスの知識、などなど

現場で成果を上げるには、福祉用具専門相談員としての知識・スキルや、営業的な能力、その会社での業務フローに応じた力が必要になります。
ある段階までは、その業界・その会社で必要とされるスキルを活かして現場業務をやっていくのですが、組織での階層が上がっていくにつれて、業務内容の抽象度が上がっていき、求められるスキルというのも汎用的なものになっていくのでしょう。
言い換えると、現場の仕事で成果を出すばかりではなく、どこかで頭を切り替えてビジネスマンとして必要なスキルを学んでいかないと店長やそれ以上の仕事ができる人材にはなっていかないということだと思います。

みなさんの会社では、店長さん、管理者さんの視点の切り替えってできていますか?

ポイント3:次の店長をつくる視点を持とう!

また別の会社さんでのお話もご紹介したいと思います。
この数年で立て続けに拠点を出している、急成長企業さんでのお話です。

そんなに立て続けに拠点を出すということは、それぞれの拠点を任せる店長人材がいるということ。
現在もひとつの拠点の店長であり、また社長の右腕的な存在の方にお話しを聞いてみました。

どうやって店長をつくっているんですか?

と。

拠点のなかに何人かメンバーがいるのですが、日ごろから目の前の業務だけでなく、幅広くいろんなお仕事をちょっとずつ振っていくそうです。
そのお仕事とは、店長がやることの一部であったり、ちょっと幅広い視点で見ないといけないようなことだそうです。
例えば、拠点の数字をまとめるとか、仕入に関することとか、、、

そうするとメンバーの中に、幅広い視点でものごとを見るクセが少しずつついてきて、またそのなかでも特に俯瞰して見ることができるメンバーが出てくるそうです。
その方は決して営業成績がトップクラスかどうかはこだわらないそうで、トップの成績の営業でも俯瞰して見れなければ店長候補にはならないし、決して営業成績は振るわなくても視点や考え方次第で店長候補に挙げていくのだそうです。

あとは、入社の際に「コレは!」というビビッとくる人材には、

「5年以内に何かの”長”の仕事をやってもらうよ!」

と言って採用しているとも言われていました。

世の中には管理職になりたくない風潮が広まっている昨今ですが、むしろここ数年で入社した層の方がそうしたキャリアアップの意識を明確に持っている人が相対的に多いそうです。
採用する際の意識のセットアップも重要な要素ということですね。

具体と抽象といいますが、現場で対応するひとつひとつは具体的なお仕事です。
一方で、組織の階層が上がれば上がるほど、個々の現象を取りまとめてルール化したり、仕組みにしたりと、抽象度が上がるお仕事に変わっていきます。

また、組織の階層のなかで目線を向ける時間軸の長さも変わっていかなければなりません。
現場でやっている時は、今日・明日とか、1週間~今月という範囲の時間軸で仕事をしていることでしょう。
店長さん、管理者になると、今月・来月から数か月先へと目線を向けていかないといけません。
経営幹部になると半年~1年先、経営者は数年先を見て物事を考えていかなければならないのです。

今回は「店長・管理者に求められる視点の切り替えとは!?」というテーマでお送りしてまいりました。

業界や会社で使う固有のスキルから、より汎用性の高い一般的な知識・スキルへ。
また、仕事の種類は具体的なことからより抽象度の高いものへ。
目線の長さはより遠くを見据えた視点を持つ。

店長さん、管理者さんは自身の視点の再点検に、経営者のみなさまは自社のメンバーさんの店長人材づくりに、少しでも参考になればうれしい限りです。

視点を切り替えていきましょう!

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■ 執筆者紹介
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株式会社 船井総合研究所
リフォーム支援部
シニア経営コンサルタント
入江 貴司

【プロフィール】
シニア向けビジネスの立ち上げを専門に手がけるなかで、福祉用具レンタルと
シニアリフォームを掛け合わせた「セット提案モデル」を開発し業界に対する
専門コンサルティングを進める。
商圏内一番事業所に向けた戦略づくり、マーケティング・営業支援、組織体制
づくりなど業界企業のビジネスモデル化を強力に推進する。

⇒ 入江 貴司 への経営相談は、コチラまで
E-Mail:takashi_irie@funaisoken.co.jp

この記事を書いたコンサルタント
入江 貴司
入江 貴司
入江 貴司

1976年大阪府生まれ。
大阪大学経済学部卒業後、大手工作機械メーカーに入社。
シニア向けビジネスの立ち上げを専門に手がけるなかで、福祉用具レンタルとシニアリフォームを掛け合わせた「セット提案モデル」を開発し業界に対する専門コンサルティングを進める。商圏内一番事業所に向けた戦略づくり、マーケティング・営業支援、組織体制づくりなど業界企業のビジネスモデル化を強力に推進する。

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