福祉用具レンタル業 会社を「変える」覚悟はあるか?行動しているか?

みなさんは会社を変え続けていますか?

自信をもって「Yes!」と答えられる社長さんはこの先も会社が成長し続けていくでしょう。
「え、あ、いや、ちょっと・・・」あるいは「会社って変える必要ある?」という社長さんは、率直にかなり危機感を持った方がいいと思います。

今回は経営者にとって、会社を「変える」ということの重要性についてみなさんと一緒に考えていきたいと思います。

ポイント1:世の中は変わり続ける、会社は・・・?

5年前のちょうど今頃、どんな世の中だったか覚えておられますか?

そう、2020年4月上旬ごろに初めての緊急事態宣言が発布されたのが5年前です。

2020年当時の記憶を思い起こしてみると、おぼろげながらこんな感じだったと思います。
・リモートミーティングはまだまだ出始めたばかりだった
・書類は紙保管が当たり前、ケアマネとのやり取りはFAXや手渡し
・誰もがマスクをつけないといけないが、マスクはどこにも売っていなかった
・人材採用はいまよりもずっとラク。大企業は採用を控えていた。
・Z世代といわれる層がポツポツ会社や周囲に登場してきていた。

たった5年前なのに、思い起こすのにちょっと苦労しますが、おおよそこんな感じだったのではないかと思います。

では、2025年の現在はどのような状況になっているか、整理してみましょう。
・リモートミーティングは完全に当たり前のものになり、ミーティング内容のAI要約もされるようになった。
・多くの事業所でペーパーレスが進み、ケアマネとのやり取りもチャットやメールも増えている。
・介護関連の業界ではまだまだマスクは外せない。。。
・人材採用環境は激変。人材争奪戦がますます激しくなっている。
・入社してくる人材も、若手メンバーもZ世代がかなり増えてきている。

いかがでしょうか、みなさんの周りの環境はこのような状況になっているのではないでしょうか。

ここからわかるように、ある側面を切り出してもたった5年の間に世の中の環境というのは大きく変わっていくものなのです。
1日1日はなにも変わらない日常のように思えても、年単位で振り返ってみると実は大きく変わっています。
自分たちを取り巻く環境というのは気づけば大きく変わっていくものだという認識を持っていただければと思います。

そして、みなさんの会社はどのようになっていますか?

え、リモートミーティングなんてやったことないよ。よくわかんないし・・・

いまでも会社の中は紙の書類であふれてるけど?ペーパーレスなんて別の業界の話でしょ・・・?

うーん、ここ何年も新しい人の採用ってやってないから正直ピンとこないですね・・・

もしそんな方がいらっしゃったとしたら、強烈に危機感をもった方がいいと思います。
(とはいえ、そういう方はこのコラムはお読みにならないと思いますが・・・)

たった5年でも、もっと言うとわずか1年でも世の中の情勢や、会社を取り巻く環境は変化していきます。
周りが変わり続けるなかで、自分たちの会社が変わらないとしたら、あっという間に取り残されていくことでしょう。

世の中は変わり続けるもの。
そして世の中の変化に合わせて、会社も変わり続けなければならない。

みなさんの頭の中に思いっきりインプットしていただきたいと思います。

ポイント2:社長の目線はどの領域に目を向けているか?

会社を変えるという意味では、社長がどこの目を向けた仕事をしているかということに着目したいと思います。
よく重要度と緊急度によって、仕事の種類を考えるということが言われます。

第一領域【緊急度:高 × 重要度:高】は営業活動をはじめとした日々の仕事がそれにあたります。
もちろんここは大事なところなので、会社の中の多くのメンバーが第一領域の仕事をしているということになります。

一方で、社長が目を向けなければならないのは第二領域です。
第二領域【緊急度:低 × 重要度:高】というのは、重要ではあるが緊急ではないため、ともすると日々の仕事に流されてしまい後回しになりがちな部分です。

例えば新たな商品を見つける、業務の仕組みをつくる、人材育成のパターンをつくる、新事業を探索する、などがそれにあたります。
こうしたことはいずれも今日・明日やらなくても、会社がどうこうなるわけではありません。
ただ、今日・明日やらなくても問題ないからといって、一切こうしたことに目を向けていないと会社はぜんぜん変わらないということになります。

社内のメンバーに対して、そこに目を向けろといっても日々の仕事で忙しくてなかなか進んでいくことはないでしょう。
社長が意識をもってアンテナを張り、第二領域のものごとを進めていくということでないと、会社としてここに手をつけていくのは難しいのかもしれません。

社長が「いや、自分自身も現場をもっているから、なかなか日々の仕事で忙しくて・・・」という方もいらっしゃるかもしれません。
利用者数規模が数百名クラスの会社さんだと、社長自身もイチ営業メンバーとして現場で奮闘しているというところも多くありますね。

だからといって、目の前の業務にかかりっきりで第二領域をおろそかにするとどうでしょうか?
利用者数規模が小さい ⇒ 社員数も少ない ⇒ 業務で忙しくて手が付けられない ⇒ 会社が変わらない ⇒ 世の中から取り残される・・・

社長がお忙しいのは重々承知なのですが、やはり意識をもって無理やりでも時間をつくり、会社を変えるという部分に手を付けていく必要があると思います。

理想はというと、現場の仕事は早い段階で社員に任せられるようにすることですね。
そのように社員を育てて、組織をつくり、できるだけ社長をフリーにしていくことだと思います。

社長の目線がどの領域に向いているかによって、会社の将来が大きく変わる

これは間違いない真理だと思います。

ポイント3:現場は社員に任せて会社を変え続けよう!

先ほど、現場の仕事は社員に任せて・・・と書きました。

社長ご自身も、現場が好きで好きでたまらないという方もいらっしゃることでしょう。
現場たたき上げの社長さんなんかは、自分自身がグイグイ引っ張っていくことで会社を成長させてきたという方も多いと思います。

ケアマネさんとのやり取り、駆け引きや利用者さん・ご家族さんとに対する心からのサービス。
ダイレクトに「ありがとう」と感謝されることの喜びなど、現場には言い表せないほどの魅力があります。

また自身がずっと担当してきた包括/居宅や、ちょっとクセのある利用者さんを社内メンバーに任せて大丈夫か?という心配もあると思います。
もしかしたら普段の会話のなかで「○○さんずっと担当してね。」というありがたいお言葉ももらっているかもしれませんよね。

かくいう私自身もお客様先の現場が大好きで、あまり会社にはいたくないというタイプなので、あまり人様のことを言えたものではないのですが・・・

ただ、私自身はふだん第一領域のことをやりながら、けっこう第二領域のお仕事をやっているという自負はあります。
新しい企画を立てて進めたり、未知のスゴイ会社・スゴイ社長に会いに行ったり、メンバーのサポートや育成の仕組みをつくったりということを進めています。

ただ、それもこれも思い返すと一緒に仕事をするメンバーが支えてくれて、日々の仕事を進めてくれているからだと思います。

現場の仕事の、任せられる部分は任せていって、少しずつでも自由に動ける時間の余裕をつくっていく。
忙しい社長さんも、そうしたことができていくと、徐々に徐々に会社が変わり始めていくことでしょう。

社長の仕事は会社を変え続けること

会社を変え続けて、目まぐるしく変化する環境に適応していける会社にしていきましょう!

さて、実際に現場の仕事を社員に任せて、社長自身は思いっきり「社長の仕事」をされている方がいらっしゃいます。

社員の仕事は「売上を上げること」
社長の仕事は「(人件費以外の)コストを下げること」

と定義し、とても高い利益率での会社運営をされている株式会社イーアス・武田社長です。

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■ 執筆者紹介
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株式会社 船井総合研究所
リフォーム支援部
シニア経営コンサルタント
入江 貴司

【プロフィール】
シニア向けビジネスの立ち上げを専門に手がけるなかで、福祉用具レンタルと
シニアリフォームを掛け合わせた「セット提案モデル」を開発し業界に対する
専門コンサルティングを進める。
商圏内一番事業所に向けた戦略づくり、マーケティング・営業支援、組織体制
づくりなど業界企業のビジネスモデル化を強力に推進する。

⇒ 入江 貴司 への経営相談は、コチラまで
E-Mail:takashi_irie@funaisoken.co.jp

この記事を書いたコンサルタント
入江 貴司
入江 貴司
入江 貴司

1976年大阪府生まれ。
大阪大学経済学部卒業後、大手工作機械メーカーに入社。
シニア向けビジネスの立ち上げを専門に手がけるなかで、福祉用具レンタルとシニアリフォームを掛け合わせた「セット提案モデル」を開発し業界に対する専門コンサルティングを進める。商圏内一番事業所に向けた戦略づくり、マーケティング・営業支援、組織体制づくりなど業界企業のビジネスモデル化を強力に推進する。

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