- 2025.04.13
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成功事例
福祉用具レンタル業 社長がどんな会社をつくりたいか?
どんな会社をつくりたい、どんな会社にしたいですか?
このコラムをお読みの社長さんはぜひあらためて考えてみてください。
ご自身が思うような会社になっているか?
あるいは「こんな会社にしたい」というイメージはもっているか?
不思議なことに会社というのは社長が思ったような会社になっていきます。
ある社長さんとの出会いで感じた、社長が描く会社のイメージということについてお伝えしてまいりたいと思います。
ポイント1:思い描いたような会社になっていく
つい最近のことですが、ある社長さんとの出会いがありました。
その社長さんの会社にお伺いさせていただき、いろいろとお話をお聞きすることができました。
その会社の印象は、ふつうの福祉用具レンタル会社にはない、活気やエネルギーをひしひしと感じました。
社長が思い描く会社のイメージは、
人が集まる会社であること:とにかくここで働きたい!と思う仲間が集まってくる
チャレンジできる会社であること:何かをしたいと思ったときに背中を押せる会社でありたい
社員さんたちの平均年齢は約35歳、20代から40代の方もいますが、とにかく若々しい!
ノリとしては、まるで大学のサークルのような空気感があります。
もちろん同業他社からの転職組もいるにはいますが少数派で、いろんなバックボーンの方たちが集まってきているそうです。
例えば、土木工事の施工管理から介護職に転職し、そこから入社したという方もいらっしゃいました。
それまでの人生で営業という仕事などやったことがなかったということですが、現在は福祉用具レンタルの営業職としてめきめきと力をつけていっています。
「いままでの人生で感じたことがなかったくらい、人として成長できていると感じる」
とおっしゃっていたのが印象的でした。
ほとんど社員が離職することはないそうで、正社員で離職されたのは昨年くらいに1人、はじめて離職される方が出たとのこと。
それ以外は6ヶ月間の試用期間のうちに、会社のノリや雰囲気についていけない人は、お互いに「続けない」ことを選択して去っていくそうです。
そのような感じですので「この会社で働きたい!」と思う人が残り、そうした人が長く会社を支えていくということになるのでしょう。
また、その会社自体、いろいろなことに取組みをされています。
社内の働く環境づくり、IT化やペーパーレスの取組み、ケアマネに対する営業の仕掛け、利用者・ご家族の介護環境づくり、社員の福利厚生、SNSでの積極的発信など、本当に多くの取り組みを進めています。
社長が「やろうぜ!」というものもあれば、スタッフから「やりたい!」というものもあるでしょう。
ひとつひとつは、同業他社さんでもやっていることもあれば、他社で見ることが少ない目新しい取組みもあります。
それらが組み合わさって、よくある「福祉用具のレンタル・販売と住宅改修をやってます。」という一般的な福祉用具レンタル会社とは異質な、斬新な取組みをしている会社という印象です。
そうしたことも、出てくるアイデアを否定せず、いろんなチャレンジを積み重ねてきたからこそといえると思います。
その会社さんを見ていると、社長がつくりたい会社のイメージとピッタリの会社ができていっていると思いました。
社長が思い描いた会社になっていく。
これは本当にその通りになるんだなと思わされました。
ポイント2:「一緒に働きたい」仲間が集まってくる
この先の会社のビジョンもお聞かせいただきました。
現在利用者数は1500名くらいですが、年率120%くらいで成長していっています。
今後の計画としてもかなりの急成長カーブでのビジョンを描いています。
ただ、「売上ありき」の計画ではないというのがポイントのように思います。
どちらかというと社長の頭の中には、社員数を何人にしたいという計画が明確にあり、そちらの優先度が圧倒的に高いように感じました。
一緒に働く仲間がどんどん増えていき、それとともに会社が成長して、結果として売上の成長につながっていく。
そんな会社の未来がイメージできるビジョンでした。
会社や拠点の目標数値というのはあるのですが、個人のノルマのようなものは一切ないそうです。
ただ社員は個人数字に誰もがアクセスできるようになっていて、自身の同僚や他拠点のメンバーの成績はいつでも見れるそうです。
ノルマはないが、勝手に競争心のようなものをもちながら仕事をしているそうで、いわばゲーム感覚でやっているようなイメージです。
そんなゲーム感覚を楽しめるという意味でも「ノリが合う」メンバーが集まっていて、先ほども書いたように大学のサークルのようなノリになっているのでしょう。
社長の思いは、
とにかくここで働きたい!と思う仲間が集まってくる会社
です。
社長がイメージするように、本当にそんな仲間が集まってくる会社にどんどんなっているのだと思います。
人は自然と自分自身と波長が合う仲間を選んで一緒に行動するといいます。
学生時代のことを考えても、一緒に過ごすのは自然とフィーリングが合う人たちで、そうでない人たちは別のグループを形成していたことを思い起こすとよくわかると思います。
会社として「こんな人たちと働きたい!」というメッセージを発すると、自然とそういう人たちが集まるようになってきます。
多くの会社は「こんな人たちと働きたい!」というイメージが薄く、メッセージも発していないので、合う人も、合わない人も、とりあえず条件で入ってくるということになります。
条件で入ってきたものの、合わない人は「なんか違う」と思いはじめ、やがては会社を去っていってしまうということになるのでしょう。
このご時世でそんなに人が集まってくる会社、活気とエネルギーがある会社というのは、なんともうらやましい話です。
その要因の一つとして、社長が描く会社のイメージとして、仲間が集まってくる会社、一緒に働きたい仲間、そんなイメージを強く発していることが挙げられると思います。
どんな会社にしたいか?どんな人たちと一緒に会社をつくりたいか?
とても大切ですね。
ポイント3:つくりたい会社の姿をイメージしよう!
今回取り上げさせていただいた会社さんのことを考えても、社長がどんな会社をつくりたいかというイメージを強く持つことがとても大切だと思います。
経営のご支援をしていくなかで、ミッション・ビジョンづくりというのを進めていくことがよくあります。
ミッション・・・自社はなんのために存在するか、なんのために仕事をするのか、何を成し遂げるのか。
ビジョン・・・どんな会社になりたいか、どんな姿を目指すのか
そうしたミッション・ビジョンをパシッと定めると、そこからの会社の歩みが目に見えて変わるように思います。
社員は自らやるべきことを理解し、ひとつひとつの行動への力の入り具合が変わる
ケアマネ、利用者・ご家族など周りからの見られ方が変わり、ミッションに沿ったお仕事が集まるようになる
会社の進む方向が確固たるものになり、必要な人材が集まりはじめる
そんな変化が起こるようになります。
ミッション・ビジョンというと大仰に感じるかもしれませんが、まずは社長ご自身がどんな会社にしたいかというイメージを空想すると良いと思います。
つまるところ、会社は社長がイメージしたようにしかなりません。
そのイメージがぼんやりしたものだと会社の進む方向は定まるものも定まらない。
そのイメージがクリアであるほど、会社は目指す姿にまっしぐらになることでしょう。
社長がどうしていきたいか
結局はそれに尽きますね。
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■ 執筆者紹介
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株式会社 船井総合研究所
リフォーム支援部
シニア経営コンサルタント
入江 貴司
【プロフィール】
シニア向けビジネスの立ち上げを専門に手がけるなかで、福祉用具レンタルと
シニアリフォームを掛け合わせた「セット提案モデル」を開発し業界に対する
専門コンサルティングを進める。
商圏内一番事業所に向けた戦略づくり、マーケティング・営業支援、組織体制
づくりなど業界企業のビジネスモデル化を強力に推進する。
⇒ 入江 貴司 への経営相談は、コチラまで
E-Mail:takashi_irie@funaisoken.co.jp