福祉用具レンタル業 世はまさにAI活用時代!まずはAIに慣れ親しもう

「そもそもAIってなに?」

という声はだんだん少なくなり、様々な業界でAIが必要不可欠な仕事の相棒になりつつあります。

本コラムを読まれている福祉用具レンタル業の経営者様のなかにも、現場や経営においてAIをバリバリ活用されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

正直なところ、そうやってうまく活用されているみなさんは、かなり工夫して現在の仕組みを作っていったのではないでしょうか。

現状活用できていないみなさんも「AIなんてなくても仕事はできるでしょ」といってAIに触れないまま時が経っていくと、いずれ他社に大きな差をつけられてしまうかもしれません

今回は「AIなんて全く触ったことないよ・・・」という方のために、AIと仲良くなるための心得をお伝えしたいと思います。

近年話題のAIと福祉用具レンタル業界

ここ数年話題のAIと呼ばれるものは大規模言語モデルを含む「生成AI」です。

生成AIはその名の通り、新しいコンテンツを生成することができるAIであり、文章はもちろん、画像や動画、プログラミングコードなどを生成することができます。

代表的なものとして、OpenAI社の「ChatGPT」、Google社の「Gemini」、画像処理に特化したMidjourney社の「Midjourney」などがあり、様々な企業がそれぞれ独自の強みを持ったAIを開発しています。

福祉用具レンタル業界でもこれらのAIを活用して、理由書など申請書の作成、AIとの対話による営業ロープレ、営業チラシの作成など、様々な活用がされています。

でも正直、「AIって聞いたことを教えてくれる」「○○を作って、のように指示するとコンテンツを作ってくれる」くらいは分かるけど、結局なにができて、なにができないの?

情報が多すぎてこう感じている方も多いのではないでしょうか。

ズバリその答え、AI自身に聞いてみましょう!

AIと仲良くなろう

では、AIと上手に付き合っていく、いわば「仲良くなる」ためには、どんな心得が必要なのでしょうか。

まず大切なのは、AIを「なんでも知っている魔法の箱」ではなく、

「非常に優秀で物知りな新人スタッフ」

と捉えることです。

新人スタッフに仕事を頼む時、「あれ、やっといて」だけでは伝わらないですよね。

「この仕事の目的は〇〇で、そのためには△△が必要だから、こういうやり方をてほしい」と、背景や文脈、目的を丁寧に伝えるはずです。

AIも同じです。「営業チラシを作って」とだけ指示するのではなく、「住宅改修について詳しくないケアマネさん向けに、手すりレンタルの重要性を伝えたい。

安心感と温かみのある表現で、A4一枚に収まる文章を考えて」と具体的に指示することで、AIはその能力を最大限に発揮してくれます。

次に、完璧な質問をしようと気負わないことも重要です。

むしろ、考えがまとまらない時こそAIは最高の「壁打ち相手」になってくれます。

「新しいキャンペーンのアイデアが欲しい」「この文章、もっとお客様に響く表現にならないかな?」など、漠然とした問いを投げかけるだけで、自分一人では思いつかなかった視点や切り口を提示してくれます。

間違いを恐れず、雑談をするような感覚でどんどん対話してみましょう。

その対話の中から、きっと業務改善のヒントが見つかるはずです。

そして最後に、AIの得意なことと苦手なことを理解してあげましょう!

文章の作成や要約、アイデア出しといった創造的な作業は非常に得意ですが、最新の情報や極めて専門的な内容、そして「事実確認」は少し苦手な場合があります。

AIが生成した回答を鵜呑みにせず、必ず最後は人間の目でチェックし、判断するという意識が重要です。

AIはあくまで業務をサポートしてくれる「相棒」であり、最終的な責任者は私たち人間である、という関係性を忘れないようにしましょう。

まとめ

変化の激しい時代において、福祉用具レンタル業界も例にもれず、新しい技術とどう向き合うかが、企業の未来を大きく左右します。

まずは触れて、使って、AIと「仲良くなる」こと。

その小さな一歩が、貴社の未来を、そして福祉用具レンタル業界の未来を、より明るく照らすきっかけになるかもしれません。

この記事を書いたコンサルタント
阪下 愛弥
阪下 愛弥
阪下 愛弥

2001年長野県生まれ。
大学時代はスポーツ科学を専攻する傍ら、有志の勉強会で経営学に触れる。大学時代に地方と都心の熱量の違いを痛感し、生まれ育った長野県をはじめとした地方の活性化に貢献すべく船井総合研究所に入社。
入社後は調査や業務効率化業務に従事。クライアントの業績アップはもちろん、社会にも貢献できる企業づくりに貢献できるよう尽力いたします。

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