- 2025.10.10
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成功事例
福祉用具レンタル業 神奈川県内5拠点 利用者5,000名 「正しく儲ける」経営で人が集まる会社づくり!
今回は全国各地の成長企業レポートということで、神奈川県の株式会社ニッショウ様を取り上げたいと思います。

2000年から福祉用具貸与事業を手掛け、神奈川県湘南エリアで徐々に拠点を展開していった結果、現在では県内に5拠点、利用者数5,000名に迫る当社ですが、業績が停滞し、長く苦しい時期を経験したことがありました。
同業他社の攻勢のなか、真っ暗闇を手探りで出口を探る日々
介護保険での福祉用具レンタルを始めて数年が経った頃のことでしょうか。地域の同業他社が自費ベッドの価格を極端に下げてきて、一気に攻勢を仕掛けてきたことがありました。
モロにその打撃を受け「このままではダメだ」と思いはするものの、どう太刀打ちするか方針もなかなか定まらず、結局その価格競争に飲まれてしまいます。まさに「暗中模索」、真っ暗闇のなかを手探りで出口を探るような日々が続いたのを、いまでもハッキリと思い出します。
そんななか、悩みに悩んだ末に出てきたのが「他社に振り回されていても仕方がない。自社の原点に立ち返り、本当に利用者様のお役に立てることをやり抜こう。」という考えでした。
その考えになれたことをきっかけに、やることがスッキリと絞れていったとともに、業績も停滞期を脱していくことになりました。
取り組んでいったことの一つとして「介護度別専門店化」というのがあります。地域のお客様の特性によって、また店舗のスタッフの強みも考慮して、軽度の利用者様への対応を強化する店舗、中重度の利用者様への対応を強化する店舗、それぞれメリハリをつけていきました。
そうすると、これまでの全方位対応の既存店と比べて、軽度者/中重度者の対応を強化した店舗の伸び率がクッキリと上がっている傾向を掴めるようになりました。


これらの店舗が実際にどんな取り組みをしているか?
例えば軽度者対応強化の店舗においては、次のようなことを実施しています。
▶地域包括支援センターにターゲットを定めて集中アプローチ
▶ビーチクリーン作戦など地域の方々も巻き込んでの活動を進める
▶プロサッカーチームとのコラボイベントでのヨガ教室開催
自社の経営のド真ん中にある「不」の解消という企業ミッション
そもそも当社では、お客様の「不」の解消という企業ミッションを掲げています。
これは、不安や不快、不便、不満といったお客様が感じるであろう「不」を把握し、
あるいは先回りして察知し、それを解消することが自分たちの役割であると いうことを定義したものです。
この考え方が芯の部分にあり、そこから様々な活動を展開していっているのがニッショウという会社です。
2023年1月には茅ケ崎本店のリニューアルとショールームOPENを行いました。
これは湘南エリアの各店舗で共有できる「目に見えるサービス提供の場」をつくることが狙いです。

また【湘南地域最大級の福祉用具展示体験会】としてニッショウワンダーランドという地域イベントも開催したりしています。

必ずしもケアマネージャー様だけが対象ではなく、レンタルを使っているお客様、デイサービスのお客様、地域の方々も来ていただけるようなお祭り感のあるイベントとして実施しました。
当社は決していろいろな取組みの展開スピードは早いわけではありません。
それは社長である私自身の信念としての「善きことはカタツムリの速度で動く」という考えから来ています。
これからも地域に着実に根を張りながら一歩ずつ前進していきたいと思います。