地方の覇者を目指す社長の「勝ち」戦略を支える『人づくり』『人づかい』とは? Vol.3

今月は「地方の覇者を目指す社長の「勝ち」戦略を支える『人づくり』『人づかい』とは?」というテーマのもと、3回シリーズでこのコラムをお送りしております。
本日は3回目、最終回となります。みなさまぜひお読みいただければ幸いです。

◆ポイント1:正規/非正規、男性/女性を問わず思い切って登用する
人材を採用しようにもそもそも人口が少ない、さらに福祉用具業界は不人気業種、そんななかで株式会社ナガヨシ様が打った手がパート社員や在宅ワーカーなど「時短社員」の登用でした。

私も長吉社長からお話しをお聞きして、「なるほど!たしかにそうだ!」とあらためて思い直したのは、正社員だからといって、時短社員だからといって能力に差があるというわけではないということでした。

多くの女性(男性も)は、ご結婚・ご出産から子育てというライフイベントがあることでフルタイムで働くことができないだけであって、もともと高い能力、スキルをお持ちの方もたくさんいらっしゃいます。

またパート社員だからといって事務仕事でないといけないということもありません。その方の適正や意向によっては営業など外勤業務をやってもらってもいいでしょう。

正規社員/非正規社員を問わず、また男女の別を問わず、その方の能力や適正に応じて登用していったのが株式会社ナガヨシ様なのです。

◆ポイント2:多様な人材が個々の能力を活かす「分業化」「チーム制」
年齢、性別、雇用形態、勤務時間、さまざまなメンバーが働くなかで、ましてそれぞれの能力も個人によってさまざまです。
そうした多様な人材が、個々の能力を活かすために注意したことというのがあるそうです。

人材の登用で注意したこと
1)個の戦力バランスは凸凹なので「分業化」で生産性を上げる
2)分業化した上でお客様(ケアマネ/利用者)に複数メンバーが関わるチーム制
3)学歴もキャリアも考えも異なる社員をまとめる共通のルールづくり

それぞれの業務をいくつかのブロックに分け、遂行するメンバーを割り当てていきます。それぞれの業務を担うメンバーをチームとして運用していくようにします。
能力も勤務時間も異なるメンバーが相互補完し合いながら業務を進めることで、結果として1人が一気通貫で業務をこなすよりも、高い生産性で仕事ができるようになったそうです。

長吉社長もはじめは上手くいくかどうか不安を抱えながらだったそうですが、やってみると業績も生産性も上がり、自身でもちょっと驚きだったと言います。

◆ポイント3:スムーズな業務連携、情報共有のためのデジタル投資
「分業化」と「チーム制」を駆使しながら、正社員/時短社員が自らの力を発揮して活躍しています。働く場所も時間も異なるメンバーがスムーズに仕事をしていくには業務連携と情報共有が欠かせません。

これに関しても株式会社ナガヨシ様ではかなりしっかりとデジタル投資を行っているそうです。

企業体力的にもオリジナルのシステム開発などはできないので、クラウドツールを活用して誰もが同じ情報にアクセスできる情報プラットフォームを整備していきました。
このクラウドツール上で業務のほとんどを進めることができ、また新しく仕事を覚えるために必要なマニュアルやQ&A集などのツールもプラットフォーム化しています。
結果として社員の残業時間はほぼゼロとなっており、地域では「涼しい顔をしてレンタルを伸ばす会社」と見られているそうです。

いまや福祉用具貸与事業所にとってもデジタル投資は成長のために必要不可欠な要素になっているといえるのかもしれません。

さて、3回にわたって連載形式でお送りしてきました「地方の覇者を目指す社長の「勝ち」戦略を支える『人づくり』『人づかい』とは?」ですが、いかがだったでしょうか。

今回取り上げさせていただいた株式会社ナガヨシ・長吉社長のご講演を生でお聞きいただく機会としまして2021年1月に特別セミナーを企画させていただきました。

多くの事業所様が"人"の悩みを抱える中、時短社員の登用という驚くべき
方法でそれを解決し、結果として利用者数を10倍の2000名にまで伸ばしている
急成長企業です。
さらに、いまだに紙ベースの書類の山、やり取りはFAXという事業所も多いなか、積極的にデジタル投資を行い、全社員PC/タブレットでリアルタイム情報共有をしているという非常にユニークかつ先進的な取り組みをしている企業です。

今後の福祉用具貸与業界の先進事例とも言うべき株式会社ナガヨシ・長吉社長に直接お話をお聞きできるまたとない機会だと思います。
みなさまぜひセミナーをチェックしてみてください。

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■ 執筆者紹介
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株式会社 船井総合研究所
リフォーム支援部
チーフ経営コンサルタント
入江 貴司

【プロフィール】
シニア向けビジネスの立ち上げを専門に手がけるなかで、福祉用具レンタルと
シニアリフォームを掛け合わせた「セット提案モデル」を開発し業界に対する
専門コンサルティングを進める。
商圏内一番事業所に向けた戦略づくり、マーケティング・営業支援、組織体制
づくりなど業界企業のビジネスモデル化を強力に推進する。

⇒ 入江 貴司 への経営相談は、コチラまで
E-Mail:takashi_irie@funaisoken.co.jp

この記事を書いたコンサルタント
入江 貴司
入江 貴司
入江 貴司

1976年大阪府生まれ。
大阪大学経済学部卒業後、大手工作機械メーカーに入社。
シニア向けビジネスの立ち上げを専門に手がけるなかで、福祉用具レンタルとシニアリフォームを掛け合わせた「セット提案モデル」を開発し業界に対する専門コンサルティングを進める。商圏内一番事業所に向けた戦略づくり、マーケティング・営業支援、組織体制づくりなど業界企業のビジネスモデル化を強力に推進する。

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