福祉用具事業×DX化の推進の手順とポイント

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船井総研発!福祉用具&リフォーム業績アップメルマガ Vol.34

■テーマ
「福祉用具事業×DX化の推進の手順とポイント」
執筆者 リフォーム支援部 森 悠馬

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新型コロナウイルス感染症に罹患された皆さま、および関係者の皆さまに
心よりお見舞い申し上げますとともに、 1日も早い収束を心よりお祈り
申し上げます。
また、随時、新型コロナウィルス対策関連セミナーを実施させて頂いて
おります。
皆様の会社経営、新型コロナウイルス感染対策の一助となれば幸いです。
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◎みなさまこんにちは。
船井総合研究所の森悠馬です。いつも「福祉用具&リフォーム
業績アップメルマガ」をお読みいただきありがとうございます。

※このメルマガはこれまで、私共、船井総研のコンサルタントと
ご縁があった皆様に、メルマガで情報発信を行っております。
皆様のお役に立てば幸いです。

≪要点をまとめると…≫

【ポイント1】福祉用具貸与事業がDX化に取り組むべき理由

【ポイント2】中小企業におけるDX化の課題

【ポイント3】福祉用具事業DX化のポイント

≪以下 詳細内容≫

◆ポイント1:福祉用具貸与事業がDX化に取り組むべき理由

「DX」ここ一年で経営者様がよく耳にするようになったワードの
1つだと思います。
弊社船井総研で年始に開催されました経営方針発表会でも
この「DX」は一番聞いたワードと言っても過言ではないくらい
様々な業種・業界の生産性アップ・業績アップのポイント
となっております。

「DX」とはデジタルトランスフォーメーションの略であり、
経済産業省のガイドラインには、

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル
技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、
ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、
プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確保
すること」

と記されております。
私なりに解釈をしてみたのですが、

①業務のデジタル化による効率化

②事業のデジタル化によるCX(顧客体験)の向上

③成果として「人時生産性」の向上

と言い換えられるのではないかと思います。

①のデジタル化に関しては多くの福祉用具貸与事業所様は
営業支援ツールを使用したり請求ソフトを使用したりと既に
取り組んでおられることかと思いますが、
②と③に関してはいかがでしょうか?

まず②のデジタル化によるCX(Customer Experience)の向上は、
少しイメージの掴みずらいことかと思いますが
交通系ICカードの普及を例として考えたいと思います。

数年前までは電車に乗るには券売機で切符を買ってから乗る
というプロセスが必要でしたが、
現在では改札にICカードをかざすだけで乗車できます。

時間が大幅に短縮され、乗車券を紛失する心配もなくなりました。
ということが私たちが身近で感じられるCXの向上の最たる例
であると思います。

福祉用具貸与事業で顧客体験の向上、
つまりケアマネージャーやご利用者に恩恵を与えることを考える
必要があります。

③の人時生産性の向上についてはいかがでしょうか?
いかに少ない労働時間で最大の粗利を稼ぐかということです。

企業が成長していくためには必ず意識していく必要のある数字
となりますので、ぜひ自社の人時生産性を算出し重要指数として
追っていただければと思います。

◆ポイント2:中小企業におけるDX化の課題

中小企業の福祉用具貸与事業における課題として挙げられるのは
主に以下の3つかと思います。

①DX化を推進する中心人物がいない

②システムやツールが連携していない

③目的が曖昧なままDX化を進めてしまう

福祉用具貸与事業は特に中小企業が多い業界ですので、
ご覧の皆様にも少なからず当てはまることかと思います。

①のDX化を推進する中心人物がいないという点では、
大手の事業所だとDXを推進する部門がありますが、
中小企業の事業所ではなかなかそういったところに人員を割くこと
は難しいかと思います。

これに対して提案させていただいているのは営業の方に0.5人分
コミットしていただき、事務の方に0.5人分コミットしていただく
ことで、会社として実質1人分の業務をDX推進に充てていただけます。

福祉用具事業だと営業側と事務側双方の業務をしっかり理解しておく
必要があるのである程度実務経験のある方だと尚良いと思います。

②のシステムやツールの連携に関しては、
数年前では高価なものばかりで導入ハードルが高いイメージを
持たれているかと思いますが、
現在では安価で導入しやすいツールもたくさんあります。

業務効率を上げて人時生産性を高めるためには重要になってきますので
こちらも着手していただきたいと思います。

③の目的がないままDX化を進めているということですが、
結局ゴールとして何を目指しているのか明確でないということです。
ただ便利そうだから、他の事業所もやっているからという理由で
着手すると失敗につながります。
まずゴールとして人時生産性など具体的に目指す定量的な数値を
設定し、
逆算してその数値を達成するための設計図を描く必要があります。

◆ポイント3:福祉用具貸与事業DX化のポイント

福祉用具貸与事業の具体的な進め方としては、
まず全体の業務フローを整理する必要があるのですが、
福祉用具レンタル・販売・住宅改修の3つに分けて考えます。

福祉用具レンタルですと、
相談発生→利用者情報照会→訪問・提案→デモ発注・手配→適合確認
→書類作成→契約→CM報告→本発注・手配→デモ品返却→書類作成→
訪問・押印→CM報告

販売ですと、
相談発生→利用者情報照会→訪問・提案→サンプル確認→CM報告→
発注・手配→契約→CM報告→書類作成→CM報告

住宅改修ですと、
相談発生→利用者情報照会→訪問・提案→現場調整→見積書→内示→
事前申請→着工許可→契約→納期調整→CM報告→発注・手配→施工
→給付申請→CM報告

というフローが一般的かと思います。

次にそれぞれの業務フローに基づいて現状用いているツールを整理
します。

そこでそれぞれの業務フロー間でツールの空きができた場所に導入
できる新たなツールや、現状試用しているが不便に感じている
ツールに変わるツールを導入します。

導入するコストを試算し、投資回収も含めて検討してください。

いかがでしたでしょうか。
いまDX化を進められている会社様、進めようとしている会社様の
DX化推進の一助になりますと幸いです。

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■ 執筆者紹介
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株式会社 船井総合研究所
リフォーム支援部
森 悠馬

【プロフィール】
シニア向けビジネスの立ち上げを専門に手がけるなかで、福祉用具レンタルと
シニアリフォームを掛け合わせた「セット提案モデル」を開発し業界に対する
専門コンサルティングを進める。
商圏内一番事業所に向けた戦略づくり、マーケティング・営業支援、組織体制
づくりなど業界企業のビジネスモデル化を強力に推進する。

⇒ 森 悠馬 への経営相談は、コチラまで
E-Mail:y-mori_aa@funaisoken.co.jp

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