【速報】住宅改修×福祉用具のコンセプトが地域に浸透する体験型勉強会レポート

みなさまこんにちは。いつも福祉用具経営.comをご覧いただき、まことにありがとうございます。
先月のことですが、長崎県の会員企業様/有限会社アイフルケア様が体験型勉強会を開催されました。
もともと住宅改修は得意とされている事業所ではありますが、より一層 住宅改修×福祉用具のコンセプトが浸透していっているのを感じます。
今回のコラムでは、アイフルケア様の体験型勉強会レポートをお送りしてまいりたいと思います。

ポイント1:トイレをテーマに利用者の在宅生活を体験

アイフルケア様が体験型勉強会を開催されるのは、2021年11月の第1回に続き、第2回の開催となります。
体験型勉強会の全体像としては4回シリーズでの開催となり、下記のような概要で企画していくものです。
第1回:トイレ・入浴・玄関という主要な生活シーンの全体像を見せる
第2回:トイレの生活シーンに絞って開催
第3回:玄関(外出)の生活シーンに絞って開催
第4回:入浴の生活シーンに絞って開催

今回は第2回ということでトイレの生活シーンに絞って開催という運びになりました。
体験型勉強会ではいくつかの体験ブースを設けて開催するのですが、今回は以下の4つのブースを設置し参加者(ケアマネージャー)に体験してもらいました。

ブース①:トイレ×車いすブース
日常の移動に車いすを使われている利用者様を想定し、トイレまでの動線、トイレでの移乗~立ち座りを体験するブースです。
車いす移動でドアの開閉や廊下での転回、トイレでの移乗などを利用者様になりきって疑似体験することを狙いとしています。

▲トイレ×車いすブース

ブース②:トイレ×歩行器ブース
日常の移動に歩行器を使われている利用者様を想定し、夜中に目が覚めてトイレまで行って用を足すことを想定したブースです。
ベッドでの端座位から立ち上がり、歩行器での動線上の敷居段差、トイレ内での移動と立ち座りを体験するブースです。
夜中に尿意で目が覚めてトイレに行くという高齢者は多いと思いますが、夜間の環境で安全に移動していけるかどうかがポイントです。

▲トイレ×歩行器ブース

ブース③:トイレスペース拡張ブース
車いすを使用している利用者と介助するご家族を想定したブースです。
通常のトイレスペースでの介助の場合と、トイレに隣接したスペースを活用して拡張したトイレスペースでの介助の場合を体験します。
スペースの違いによる介助のやりやすさ、便器の位置によっての違いなどから気づきを得ることができます。

▲トイレスペース拡張ブース

ブース④:廊下幅と福祉用具選定ブース
通常の廊下幅(780㎜)と、少し広めの廊下幅(820㎜)での車いすや歩行器の選定について体験するブースです。
廊下はクランク状になっており、使用する車いすによってはコーナー部での自走・転回が難しくなります。
一方で、横幅が狭く小回りが利く車いすはコーナー部でも楽に転回できますが、廊下を出たところの段差で困難にぶち当たるようになっています。
ここだけトイレと直接の関係は薄いのですが、体験要素が多くもっとも盛り上がるブースでもあります。

▲廊下幅と福祉用具選定ブース

ポイント2:第1回にもまして大盛り上がりの体験型勉強会

先ほどもお伝えしましたが、アイフルケア様では2021年11月に第1回の体験型勉強会を開催しています。
今回はその時にもまして、ご参加されたケアマネージャー様の温度感が高く、とても大盛り上がりの勉強会となりました。

今回がなぜ大盛り上がりだったかという象徴的なエピソードが一つあります。
体験型勉強会は1クールを90分間で実施します。10:00スタートであれば11:30に終了。終了後は解散となりみなさんそれぞれのお仕事に戻るということになります。
今回は2日間・午前/午後の4クールすべてにおいて、90分間が終了してもほぼすべての参加者がその場に残り、なかなか解散にならないという現象が起きました。
みなさん担当の営業スタッフと話し込んだり、ブースに戻って福祉用具を触ったり、ブースでの体験を再度してみたりされていました。

開催する運営側としては、終了後にできるだけ残ってもらって個別の話のなかから次なる相談案件を掘り出しにいくというのが狙いどころであるのですが、ここまでみなさんが残られるとは意外や意外、うれしい誤算でもありました。
よっぽど体験型勉強会という場が参加者の心に残り、余韻を楽しむそんな雰囲気になったということだと思います。

おかげでアイフルケア様としても、より一層ご参加されたケアマネージャー様との距離を詰めることができたと熱く話しておられました。

ポイント3:地域への浸透を感じるケアマネの反応

そうした大盛り上がりの体験型勉強会だったわけですが、住宅改修×福祉用具という考え方が地域に浸透していっているのを感じます。

例えば、今回ご参加されなかった方から「ぜひ参加したい!」という熱い要望を受けたということがありました。
どういうことかというと、その居宅支援事業所は開催する会場から車で約1時間と遠いところにあるそうです。
いちおうご案内はしたものの「遠いからね~」ということで参加は見込めず、そのままになっていました。
ところが後日、ケアマネさんの連絡会かなにかで他の居宅支援事業所のケアマネさんから体験型勉強会のことを評判として聞かれたそうです。
「アイフルケアさんってすごい面白い勉強会やってるらしいね!みんな噂してたんだけど。」
「そんなに面白い勉強会だったら参加したいんだけど、でも1時間かけていくのはちょっとね…近くでやるとか、なんとかならないの?」

そんなお声をもらったそうです。
地域のケアマネさんの間で評判となり、勉強会の近隣開催の要望まで出てきている。
少なくともコアなケアマネージャー様には住宅改修×福祉用具の考え方は伝わっており、それが進むと地域への浸透がどんどん広がっていくことと思います。
そうした地域では、「在宅生活で福祉用具を使うなら、住環境をしっかりと整備しないといけない」という発想にケアマネージャー様がなっていて、より質の高い在宅生活を利用者様が送ることができるようになるでしょう。
イチ福祉用具レンタル会社の取り組みが地域での考え方を変え、そこで暮らす高齢者の生活の質を高めているというのは言い過ぎでしょうか。

さて、今回は【速報】住宅改修×福祉用具のコンセプトが地域に浸透する体験型勉強会レポートとしてお送りしてまいりました。
アイフルケア様のように、住宅改修を強化して自社の武器とし、また住宅改修×福祉用具のコンセプトを地域で広げていくことで、やがてごく自然と地域でのシェアが上がっていくこととなります。

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■ 執筆者紹介
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株式会社 船井総合研究所
リフォーム支援部
チーフ経営コンサルタント
入江 貴司

【プロフィール】
シニア向けビジネスの立ち上げを専門に手がけるなかで、福祉用具レンタルと
シニアリフォームを掛け合わせた「セット提案モデル」を開発し業界に対する
専門コンサルティングを進める。
商圏内一番事業所に向けた戦略づくり、マーケティング・営業支援、組織体制
づくりなど業界企業のビジネスモデル化を強力に推進する。

⇒ 入江 貴司 への経営相談は、コチラまで
E-Mail:takashi_irie@funaisoken.co.jp

この記事を書いたコンサルタント
入江 貴司
入江 貴司
入江 貴司

1976年大阪府生まれ。
大阪大学経済学部卒業後、大手工作機械メーカーに入社。
シニア向けビジネスの立ち上げを専門に手がけるなかで、福祉用具レンタルとシニアリフォームを掛け合わせた「セット提案モデル」を開発し業界に対する専門コンサルティングを進める。商圏内一番事業所に向けた戦略づくり、マーケティング・営業支援、組織体制づくりなど業界企業のビジネスモデル化を強力に推進する。

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