未曾有の採用難に備えて今から仕込んでおくこと

「若手の採用ってどうされてますか?」
全国の福祉用具レンタル会社が集まる情報交換会でよく交わされる質問です。
いまや人に困っていない会社はないと断言できるほど、どの会社も人材採用は悩みの種となっています。
そして、、、この人材難はこの先ますます深刻なものとなっていくでしょう。

そんな時代が来ることがわかっているからこそ、今から仕込んでおくことについてお伝えしていきたいと思います。

ポイント1:今から仕込んでおくことはSNSでの情報発信

ある会社様と話していて、切実にこんなことをおっしゃっていました。
「最近、ホントに採用に苦戦しています。なんでですかね。。。」

同じように感じていらっしゃる方はとても多いのではないでしょうか。
もともと人材不足であり、採用難な業界というのは今に始まったことではありません。
ただ、それがここ最近はますます顕著になってきています。
強いて言うなれば、今年に入って、コロナの第7波の騒動が起こったり収まったりしている間に人材の採用環境はさらに厳しくなったように感じます。

おそらくですが、いろんな業界でコロナの出口が見え始めてきて、経済活動が元に戻りつつあるなかで、採用ニーズが再燃し「売り手市場」傾向が強まっていることが背景にあると思います。
そしてこの傾向は強まりこそすれ、改善していくことはあまり考えづらいと捉えた方がよさそうです。

なぜなら、これから日本は未曾有の人口減少時代に突入していくからです。

採用しようにも、そもそも人がいなくなる。


そんな時代がやってこようとしています。

さて、そんな「採用難」の時代に今から仕込んでおくこと。


それはズバリ!SNSでの情報発信です。

SNSというと、YouTube、Twitter、Instagram、Facebook、Tiktok、、、そんなものがあります。
「SNSなんて採用に意味があるの?そんなことやって人が来るの?」
そんな声が聞こえてきそうです。

一つだけ事実をお伝えしておくと、全国の福祉用具&リフォーム経営研究会の会員企業のなかでも、SNSで積極的に情報発信をしている会社はいまの採用難の局面であっても、しっかりと採用ができているということはぜひ覚えておいていただきたいと思います。

ポイント2:「SNSなんてよくわからん!」という会社に若手が来るわけがない

先ほど、この人材採用難の時代に今から仕込んでおくことは「SNSでの情報発信」と言いました。
このコラムをお読みの経営者の方の年代にもよると思いますが、


「は?SNS?そんなものよくわからん!」

となっていないですか?大丈夫ですか?

自信をもって断言しますが、


「SNSなんてよくわからん!」という会社には人は来ません。
来るわけがないと言ってもいいでしょう。

少なくとも、みなさんが望むような、若手で、元気で、明るい人材など望むべくもないでしょう。

いまの若手世代のことを想像してみてください。
テレビなんてほとんど見なくて、ほとんどスマホがメインのデバイス。
スマホで何をするかというと、YouTubeを見たり、Twitterでつぶやいたり、Instagramに写真や動画をアップしたり、Tiktokで踊っているかもしれません。
そんな若手世代が働く場所を選ぶとしたら、どんな会社がノリが合って、どんな会社が心地よく仕事ができるでしょうか。

SNSをふつうに使ってどんどん情報発信している会社
SNSなんてよくわからん!と毛嫌いしている会社

みなさんの会社はどちらのタイプの会社ですか?

ポイント3:手のひらから手軽に情報アクセスできる時代という認識

人材の募集をかける際に「どこで募集しているんですか?」という質問をよくさせていただきます。
もっとも多いのが「ハローワークです。」というお答え。

あらためて確認しておきますが、いまの若い世代は生まれたときからスマホを当たり前に使ってきた世代。
スマホネイティブという言い方をしますが、手のひらの上の端末からあらゆる情報にアクセスできるのが当たり前の世代なのです。

そんな彼ら・彼女らは、わざわざ職を探しにハローワークに足を運ぶなんてことはしません。

われわれの昔の時代のように、求職活動に職安に出向いたり、本屋さんで転職情報誌を買ったりなんてしなくてもいいのです。
もしかしたら、わざわざ転職のために情報を検索したりということもないかもしれません。

いつもの生活のルーチンで、いつもの暇つぶしのように、SNSを見ていたら面白そうな会社を見つけたという流れで採用応募に行き当たるという人もいるかもしれません。

ぜひともインプットしておいていただきたいのは、われわれの世代(40代)とは行動パターンも考え方もまったく違っているということです。
わざわざがんばらなくても、手のひらから手軽に情報にアクセスできるのがふつうの時代という認識を持っていただきたいと思います。

「人材採用はマーケティング」と言われます。

お客様へのマーケティングと同様に、採用したい若手世代の行動特性・思考様式を知り、その相手に合わせたアプローチを取っていくのは当たり前といえるでしょう。

ひとつ気を付けたいことは、SNSの取り組みはハッキリとした即効性のある成果が見えるわけではないことです。
やりはじめる当初は、効果があるのかないのかわからない、地道な情報発信が続くことも覚悟しておいた方が良いと思います。


それでも、これからますます人口減少・採用難の時代がやってきます。

そんな時代に合わせて、ぜひ今からSNSでの情報発信を仕込んでいっていただきたいと思います。

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■ 執筆者紹介
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株式会社 船井総合研究所
リフォーム支援部
チーフ経営コンサルタント
入江 貴司

【プロフィール】
シニア向けビジネスの立ち上げを専門に手がけるなかで、福祉用具レンタルと
シニアリフォームを掛け合わせた「セット提案モデル」を開発し業界に対する
専門コンサルティングを進める。
商圏内一番事業所に向けた戦略づくり、マーケティング・営業支援、組織体制
づくりなど業界企業のビジネスモデル化を強力に推進する。

⇒ 入江 貴司 への経営相談は、コチラまで
E-Mail:takashi_irie@funaisoken.co.jp

この記事を書いたコンサルタント
入江 貴司
入江 貴司
入江 貴司

1976年大阪府生まれ。
大阪大学経済学部卒業後、大手工作機械メーカーに入社。
シニア向けビジネスの立ち上げを専門に手がけるなかで、福祉用具レンタルとシニアリフォームを掛け合わせた「セット提案モデル」を開発し業界に対する専門コンサルティングを進める。商圏内一番事業所に向けた戦略づくり、マーケティング・営業支援、組織体制づくりなど業界企業のビジネスモデル化を強力に推進する。

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