福祉用具レンタル業 福祉用具×〇〇で新たなビジネスの扉を開けよう!

2030年まであと6年、この間にどんな動きをするかで大きな差がつくと思っています。

福祉用具&リフォーム経営研究会の会員企業の社長さんと話していて、強くおっしゃっていた言葉です。
業界のライフサイクルを考えたときに、次のアクションを取っていくのかどうか、大きな分かれ道になるように思います。

今回はそんな観点でみなさまと一緒に業界の未来を考えてみたいと思います。

ポイント1:福祉用具レンタル業界の時流認識は!?

あらためて前述した社長さんと話していて、ハッとさせられました。
2000年からはじまった介護保険制度、福祉用具貸与というビジネスも今年で24年目となります。

あと6年で2030年、業界が生まれてから30年が迫ってきているのです。

30年といえば、オギャアと生まれた赤ん坊も立派なオッサンになる年月です。
30年といえば、かくいう私も30年前は高校を卒業したばかり、世の中も知らない青年でした。

そんなことは置いておいて、企業30年説といわれる定説があります。

ひとつの企業が誕生してから成長段階を経て成熟し、やがて衰退期を迎えるサイクルとしておよそ30年程度というのが一般的であるという考え方です。

30年というのは、そのくらいライフサイクルが一巡するには十分な時間です。

業界のライフサイクルで考えると、福祉用具レンタル業界は成熟期前期にあると考えられます。
成長スピードは鈍化して、成熟期に入っているが、まだピークは超えておらず市場成長しているということを考えて成熟期前期と捉えています。

いつピークを迎えるかというのは、いろいろな考え方があると思います。
人口動態で考えると高齢者人口は2040年まで増え続けるという説があります。

一方で、ピークを迎えて市場縮小に入るのはもっと早いという考え方もあります。
人口動態で考えるとそうかもしれないが、介護保険の財源を考えるとピークアウトはもっと早いという考えです。
高齢者人口が増える一方で、それを支える生産年齢人口は恐ろしいスピードで減少していっています。
支える人たちが少なくなると、介護保険制度という相互扶助の仕組みが瓦解していくことになります。
そのスピードは私たちが考えるよりも、もっともっと恐ろしいほどに早いのかもしれません。

いずれにしても、早晩ライフサイクルは成熟期後期へ突入し、やがて衰退期へと移っていきます。

そうした時流を考えて、2030年までの6年間でどんな動きをするのかというのがとても重要であると、その社長は強くおっしゃっているのです。

ポイント2:新たなビジネスを考える「アンゾフの成長マトリックス」

この6年間に福祉用具レンタルの次のビジネスを模索していくことがとても重要だと思います。

「次のビジネスなんてどう考えたらいいんだよ・・・」

そんな方もたくさんいらっしゃると思います。

ものすごく基本的なフレームワークですが、新規ビジネスを考える際に「アンゾフの成長マトリックス」という考え方があります。

これはタテ軸に市場(顧客)が既存か新規かという軸を取り、ヨコ軸に商品・サービスが既存か新規かという軸を取ります。
そうすると4つの象限で区分けができると思います。

①既存市場(顧客)×既存商品 ⇒ 市場浸透 本業強化ともいいます。
②既存市場(顧客)×新規商品 ⇒ 新商品開発 既存のお客様に新たな商品・サービスをぶつけていくものです。
③新規市場(顧客)×既存商品 ⇒ 新市場開拓 既存の商品・サービスで新たなお客様を見つけていくものです。
④新規市場(顧客)×新規商品 ⇒ 多角化 商品・サービスも新規、お客様も新規となりかなりハイリスクと言われます。

④の多角化は商品も市場も新規であり、例えば福祉用具レンタル会社さんが、海外向け旅行代理店をはじめるようなもので、むちゃくちゃ横っ飛びするイメージです。
かなりの経営センスがないと、一般的には難しいと言われます。

そう考えると②の新商品開発か、③の新市場開拓を中心に考えていくのが妥当な線ではないかと思います。

新商品開発⇒既存の顧客に新たな商品を売る

新市場開拓⇒既存の商品を新たな顧客に売る

「アンゾフの成長マトリックス」という思考の切り口、ぜひ覚えておいていただくと良いと思います。

ポイント3:福祉用具×〇〇のアイデアを考えよう!

新しい商品とか、新しいビジネスのアイデアを考えるときには、何かと何かを掛け合わせて考えると生まれやすいと言われます。

例えば、みなさんが当たり前に使っているスマートフォンを例に考えると、
携帯電話×音楽プレイヤー
携帯電話×カメラ
携帯電話×ICカード

例えば、客層を変えて掛け合わせることを考えると、
フィットネス×ライトユーザー ⇒ チョコザップ
フィットネス×ガチユーザー ⇒ ゴールドジム
フィットネス×お金持ち ⇒ パーソナルトレーニング

そんな風に、何かと何かを掛け合わせて考えるとアイデアが浮かびやすく、実現させやすいという考え方です。

福祉用具×〇〇で考えるといかがでしょうか。

福祉用具×法人営業

病院や施設向けに消耗品、設備・備品を販売する。福祉用具を法人レンタルする。これは本気でやれば新たな市場をつくるビジネスになると思います。

福祉用具×清掃・整理

利用者宅でゴミ屋敷化しているところはけっこうあり、ケアマネさんも頭を悩ませているといいます。保険サービスでは対応できず、どうすることもできません。
そうした状態のところへ不用品整理、清掃のサービスというのはニーズがあると思いますし、遺品整理や家屋の解体にも発展していく可能性もあるかもしれません。

私自身、福祉用具という一つの業界のことだけでなく、もっと広く異業種を研究する視点も必要かなと考えています。

例えば福祉用具&リフォーム経営研究会で毎年実施している視察セミナーも、異業種のスゴイ会社さんを視察しにいくようなことも考えていきたいです。
視察させていただいた上で、ビジネスアイデアをブレインストーミングするような情報交換会をやっても面白いと思います。

みなさまも、この6年間どんな動きをするのかという視点をインプットしていただき、福祉用具×〇〇でアンテナを張っていただければと思います。

面白いアイデアが生まれ、業界がアップデートされていくよう、力を尽くしていきたいと思います。

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■ 執筆者紹介
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株式会社 船井総合研究所
リフォーム支援部
シニア経営コンサルタント
入江 貴司

【プロフィール】
シニア向けビジネスの立ち上げを専門に手がけるなかで、福祉用具レンタルと
シニアリフォームを掛け合わせた「セット提案モデル」を開発し業界に対する
専門コンサルティングを進める。
商圏内一番事業所に向けた戦略づくり、マーケティング・営業支援、組織体制
づくりなど業界企業のビジネスモデル化を強力に推進する。

⇒ 入江 貴司 への経営相談は、コチラまで
E-Mail:takashi_irie@funaisoken.co.jp

この記事を書いたコンサルタント
入江 貴司
入江 貴司
入江 貴司

1976年大阪府生まれ。
大阪大学経済学部卒業後、大手工作機械メーカーに入社。
シニア向けビジネスの立ち上げを専門に手がけるなかで、福祉用具レンタルとシニアリフォームを掛け合わせた「セット提案モデル」を開発し業界に対する専門コンサルティングを進める。商圏内一番事業所に向けた戦略づくり、マーケティング・営業支援、組織体制づくりなど業界企業のビジネスモデル化を強力に推進する。

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