福祉用具レンタル業「あの営業さんは仕事が早い!」と評判になるための魔法の時間術〜タスク管理と期限設定の極意〜

新規の相談、利用者さん宅への訪問アポ、住改申請書類の準備、…気づけば今日も仕事が山積み。
優先順位をつけながら必死でこなす毎日、本当におつかれさまです。
次から次へと舞い込む業務に追われ、「もっと効率よく動けないか…」と感じていませんか?
そのお悩み、もしかしたら「期限設定」を少し見直すだけで、劇的に改善できるかもしれません。
今回はみなさんと一緒に、仕事上手になるための「期限設定」について、考えてみたいと思います。

なぜ「期限設定」があなたの強力な武器になるのか?

「締め切り」と聞くと、なんだか追い立てられるようで、少しネガティブなイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、実は「期限設定」こそ、多忙な営業担当者のパフォーマンスを最大化し、ライバル事業者やライバル営業と差をつけるための強力な武器になるのです。

効果的な期限設定は、無限のメリットがありますが、福祉用具レンタル業におけるメリットの代表的なものとして、

「集中力」が上がる
例えば、「〇月〇日〇時に利用者さんのベッド納品」という明確な期限があれば、段取りを集中して考えますよね。これは「締め切り効果」と呼ばれる心理効果で、明確なゴールがあることで、脳が「今やるべきこと」に集中できるようにしてくれるのです。

ケアマネさんや利用者さんからの「信頼」が獲得できる
新しい歩行器の提案を依頼された際、「なるべく早くご提案します」と返答するのと、「明日の15時までに、3パターンの商品をお持ちします!」と具体的な期限を宣言するのとでは、相手に与える安心感が全く違います。自分で設定した期限を守り抜くことで、「この人に任せれば大丈夫」という固い信頼関係を築くことができるのです。

逆に、曖昧な期限設定は「いつでもできる」という油断を生み、対応が後回しになりがちです。その結果、急な依頼にドタバタと対応することになり、仕事の質が落ちたり、最悪の場合は信頼を失ってしまったり…なんてことにもなりかねません。

期限を「敵」と捉えるのではなく、自らを動かし、相手の信頼を勝ち取るための「味方」と捉え直すこと。それが、デキる営業への第一歩です。

デキる営業が知っている!仕事がサクサク進む2つの法則

では、具体的にどうやって期限を設定すれば良いのでしょうか。ここでは、明日からすぐに使える、仕事が驚くほど捗る2つの法則をご紹介します。

法則1:「パーキンソンの法則」でダラダラ癖を撃退!
「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
これがパーキンソンの法則です。

少し難しいですが、要するに「時間があればあるだけ、無意識に時間をかけてしまう」ということです。

例えば、ケアマネさんから「勉強会をしたいんだけど、今度手ごろな研修企画をお願いしたい」と依頼されたとします。これに明確な期限を設定しないと、「まだ大丈夫か」と他の緊急業務を優先し、気づけば1週間経っていた…という経験はありませんか?

この法則を逆手にとりましょう。たとえ相手から期限を言われなくても、「勉強会提案資料作成は、今日の午後4時から30分で終わらせる!」と、あえて自分で短くタイトな期限を設定するのです。すると、不思議なことにその時間内で集中して終わらせることができるようになります。
移動中の車内やアポイント間の15分といったスキマ時間も、この「自分締め切り」を設定することで、価値ある業務時間へと変わります。

法則2:「業務の細分化」で巨大な壁を乗り越える!
「新規利用者さんの契約一式」のような大きな業務を目の前にすると、「うわっ、何から手をつければ…」と、つい後回しにしたくなりますよね。そんな時は、大きな業務を具体的な小さなステップに分解してみましょう。

例えば、「新規利用者対応」という一つの大きな業務は、以下のように分解できます。

1.ケアマネさんに連絡し、基本情報をヒアリングする(今日の15時まで)

2.利用者さん宅への訪問アポを取る(今日の17時まで)

3.前情報をもとに、提案する福祉用具の準備する(明日の朝イチ)

4.訪問・アセスメント・商品提案(水曜日の午前中)

5.契約書とレンタル計画書を作成(木曜日の15時まで)

いかがでしょうか。一つ一つの業務が非常に具体的で、心理的なハードルがぐっと下がったと思いませんか?

このように業務を細かく分け、それぞれに短い期限を設定することで、まるでゲームのクエストを一つずつクリアしていくように、楽しみながらサクサクと仕事を進めることができるのです。

まとめ:信頼される営業になるために

最適な期限設定は、単なる時間管理術ではありません。
それは、利用者さんの安心した生活を一日でも早く実現し、多忙なケアマネさんにとって「最も頼りになるパートナー」となるための、極めて重要な営業戦略です。

今日から、ぜひ一つの業務で良いので試してみてください。

依頼された仕事に、自分で「締め切り」を宣言してみる。

少し面倒な業務を、細かいステップに分解してみる。

この小さな一歩が、あなたの仕事の質とスピードを劇的に変え、利用者さん、ご家族、そしてケアマネさんからの「ありがとう」と「信頼」という、何よりの報酬となって返ってくるはずです。
魔法の時間術で、明日からの営業活動をさらに輝かせましょう!

この記事を書いたコンサルタント
阪下 愛弥
阪下 愛弥
阪下 愛弥

2001年長野県生まれ。
大学時代はスポーツ科学を専攻する傍ら、有志の勉強会で経営学に触れる。大学時代に地方と都心の熱量の違いを痛感し、生まれ育った長野県をはじめとした地方の活性化に貢献すべく船井総合研究所に入社。
入社後は調査や業務効率化業務に従事。クライアントの業績アップはもちろん、社会にも貢献できる企業づくりに貢献できるよう尽力いたします。

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