【シリーズ第1弾】福祉用具レンタル業 地方の中小レンタル会社の再成長ストーリー/突如訪れた会社存亡の危機から抜け出したきっかけとは?

突然の会社引継ぎで右も左もわからない・・・
社員もグリップできない状態でどこへ向かうのか?


もともとは主人が社長をやっていた会社で、私は会社の事はまったくのノータッチでした。


ある時、突然主人が病気になり、そのままこの世を去ることになりました。

本当に急なことで、悲しみに暮れる暇も与えてもらえないほど、切実な問題が突然目の前に現れました。

それは「主人がやっていた会社をどうしよう?」ということでした。

葬儀など一連のことが終わるや否や、会社に入ることになりましたが、それまでノータッチだったこともあり、会社のことは全くわかりません。

そんな社長に社員たちもついてくるはずもなく、それぞれが好き勝手にやっている状態がずっと続くことになりました。

そんな会社ですから、業績は伸びないどころか、あっという間に採算ラインを割り込んで、赤字の状態へと突っ込んでいきました。

赤字が続くということは、たちまち資金繰りにも窮するということになります。

気持ちは焦るばかりで、でもどうすることもできず、夜も眠れない日々が続いたのをハッキリと覚えています。

そんな私の焦りとは裏腹に、社員たちは相変わらずのんきで、マイペースで好き勝手やっている・・・


出口の見えない真っ暗闇をたった独りで歩いているような状態でした。

全国の同業他社からもらったかすかな希望
経営者として会社を立て直す日々がそこから始まる!


そんな時に、全国の同業者の集まりがあるという噂を風の便りに聞きつけました。

うちみたいな小さな会社が、まして業界のことをあまりわかっていない私みたいな新米経営者が、そんな場に出ていってもいいのかと迷う気持ちは正直なところありました。

それでも、本当に思い悩んでいた私は、わらをもすがる思いで、勇気を出して参加してみることを決めました。

その会に参加してみて、びっくりでした。

それまでは思いもよらなかったような斬新な手法に取り組んでいたり、熱い思いで社員さんとともに前に進んでいく経営者の姿。

そんな光景を目の当たりにし、刺激を受けるとともに「もしかしたら自分にもできるかも」とかすかな勇気をもらうことができました。

一念発起した私は、その集まりで聞いた話をヒントに立て直しに取り組むことになります。

まず取り組んだのは営業の行動・成果の数値化を始めました。

今でこそ当たり前ですが、当時は営業の行動や成果を数値化しておらず、営業がどこへ行き、どんなアプローチをするのか、どれくらいの活動量なのかも漠然としたものでした。

しかし、行動・成果の数値化に取り組むことで管理表を付けるようになり、営業の動きを数値で把握できるようになりました。

行動が見えるようになって、少しずつですが従業員の意識が変わり、動きも変わり始めたように思います。

さらに、全国のうまくいっている会社の状況を聞く機会ができたこともあり、今までマイペースだった社員たちもこのままではだめだと危機感を覚え、みるみる動きが変わっていきました(第2弾に続く)

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■ 執筆者紹介
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株式会社 船井総合研究所
リフォーム支援部
アソシエイト
東野 準也

【プロフィール】
福祉用具レンタルとシニアリフォームを掛け合わせた「セット提案モデル」を開発し業界に対する
専門コンサルティングを進める。
商圏内一番事業所に向けた戦略づくり、マーケティング・営業支援、組織体制
づくりなど業界企業のビジネスモデル化を強力に推進する。

この記事を書いたコンサルタント
東野 準也
東野 準也
東野 準也

大学を卒業後、船井総合研究所に新卒で入社。
入社後は葬祭業・塗装業を経験し、現在は福祉用具レンタル業専門コンサルタントとして従事。
住宅改修×福祉用具セット提案モデル支援を得意とし、マーケティング、営業、DX分野を強みに業績アップ支援を行う。

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